8代目尾上菊五郎「スタートラインに立ったに過ぎない」 1年以上続く襲名興行の最後に向け語る

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2026年03月17日 15:05  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

巡業公演「松竹大歌舞伎」の制作発表会見を行った8代目尾上菊五郎

8代目尾上菊五郎(48)が17日、都内で、巡業公演「松竹大歌舞伎」(7月7〜31日)の制作発表会見を行った。昨年5月の歌舞伎座を皮切りに全国の劇場で行われたきた8代目菊五郎襲名披露興行の最後を飾る。


6代目菊五郎が演出を変え、祖父梅幸が大事にしてきた「藤娘」と、音羽屋ゆかりの「魚屋宗五郎」に出演する。


3回目となる「魚屋宗五郎」について、菊五郎は「『魚屋』の宗五郎については(15年の)巡業で初役でつとめさせていただきました。菊五郎としてつとめるのはこの興行が初めてです。菊五郎の襲名披露興行としてはこれが千秋楽ですが、これが始まりという意味も込めて『魚屋宗五郎』を務めさせていただくことになりました」と話した。


初演からこれまでを振り返りながら「初演では、果たして宗五郎になっているんだろうかと自信のなさでいっぱいだった。回数を繰り返すうち、役が肚(はら)に落ちて、自分なりの宗五郎が生まれてくる。今度で3回目をさせていただきますが、やっとなじんでくるのではと期待しております」と話した。


また、「藤娘」については「祖父の『藤娘』が目指すところです。祖父の年齢を感じさせない、藤の精のかわいらしさをどうしたら出せるのかと思っています」とした。


昨年5月の歌舞伎座を皮切りに、全国各地の劇場で襲名披露興行を行い、巡業公演で最後となる。菊五郎は「まだまだ、先人達が築きあげてきたスタートラインに立ったに過ぎません。芸を受け継ぐということは、精神や魂を受け継いでいくこと。昨年5月に襲名させていただいてからずっと、菊之助では感じられなかったような、菊五郎という名前に対しての重みや、菊五郎に対する思いが強くなっております」と語った。

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