勝田貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタGRヤリス・ラリー1) 4月12日(日)、クロアチアを舞台に開催されている2026年WRC世界ラリー選手権の第4戦『ラリー・クロアチア』のデイ4が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がサファリ・ラリー・ケニアに続いて2戦連続での総合優勝を飾った。
また、日曜のみの総合順位でポイントを競う“スーパーサンデー”ではオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が最速となった。
新たなステージがクルー達を待ち構えたラリー・クロアチアもいよいよ最終日を迎えた。この日は計4本のSS(57.46km)の走行を予定しており、最初のSS17は現地時間8時5分よりソルベルグから走行がスタートした。
この日の各クルー達が選択したタイヤは、トヨタがソフト2本、ハード4本を選択。ヒョンデ勢はヌービルがハード6本、アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)がハード5本、ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー1)がソフト3本、ハード3本選択。Mスポーツの二人がハード6本を選択した。
SS17はコーナーの連続する前半の森林区間と一気に坂を下る後半の高速区間からなるコースだ。デイ2程ではないが最終日もインカットによる砂利が路面にばら撒かれた影響で、出走順が後ろになる程タイムを更新する難易度が上がっていった。
先ずターゲットタイムを出したのは今大会で6ステージを制しているソルベルグが7分10秒7を記録。次に出走したエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)はソルベルグに及ばず2番手タイムの7分15秒を記録。その後に出走したマシン達はこの二人のタイムを更新する事は叶わず。ソルベルグがステージを制した。
続くSS18は新ステージで約581m下る高速ステージとなっているがここでもステージタイムの勢力差は変わらず。出走順が早いソルベルグがステージを制しエバンスがエバンスが2番手タイムについた。総合2番手の勝田は8番手タイムを記録した総合首位のヌービルを上回る6番手タイムを記録。タイム差を1分12秒5にまで縮めた。
SS17の再走となるSS19でもSS17と変わらない展開でソルベルグがステージウインし2番手タイムをエバンスが記録。この時点でソルベルグが9つのステージを制する速さを見せる。
勝田はSS19では9番手タイムを記録し、総合首位のヌービルとは1分15秒4のタイム差で最終ステージSS20へ突入する事となった。
パワーステージは6台のラリー2が出走した後に、ソルベルグからラリー1の出走が開始。最終ステージはボーナスポイントの入るパワーステージという事もあり、リタイヤやトラブルでポイント圏外になってしまったクルー達はポイント獲得の気合が入る
先ずはターゲットタイムとなる7分3秒3をソルベルグが記録。次にアタックしたエバンスは4.7秒ソルベルグに及ばず7分8秒でアタックを終えた。その後も各車がアタックする中、アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)の右フロントがパンク。走り切ることはできたもののペースダウンを余儀なくされてしまった。
そして総合トップ3の走行へ。先ずは総合3番手のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が7分15秒7を記録。総合2番手の勝田は総合3番手パヤリと20.7秒差で走行を終えヌービルの結果を待つことに。
そして最後に出走したヌービルに何と悲劇が訪れた。ペースノートを聞き間違えたのかコースをインカットしようとした際にコースアウト。マシンに大きなダメージを負ってしまう。ヌービルは最後まで諦めずゴールを目指すもマシンを止めてしまっている。
この結果により勝田は2戦連続での優勝。ポイントランキングでも総合首位に躍り出た。
2026年WRCの次戦は、スペインのカナリア諸島で開催されるフルターマックラウンド『ラリー・イスラス・カナリアス』。4月23日(木)から26日(日)にかけて開催される予定だ。
[オートスポーツweb 2026年04月12日]