猛烈プッシュも後1秒届かず……悔しがるDENSOフェネストラズと3位を守り切ったMOTUL千代の攻防

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2026年05月07日 11:00  AUTOSPORT web

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レース序盤に38号車KeePerの接触を受けてスピンを喫するものの、最後は千代勝正が守って3位表彰台を獲得したMOTUL Niterra Z
 開幕戦に続き、au TOM’S GR Supraの圧勝となった2026スーパーGT第2戦富士決勝。3時間に及ぶレースでは各所でバトルが見られる中、レース終盤のラスト10分はMOTUL Nittera Zの千代勝正とDENSO KOBELCO SARD GR Supraのサッシャ・フェネストラズによる3番手争いが白熱し、注目を集めた。

 勢いよく追いついていくフェネストラズと、最後まで表彰台圏内を死守するために攻めの走りを崩さなかった千代による手に汗を握るラスト10分を聞いた。

 結果としては、23号車MOTUL Nitteraがそのまま順位を守って表彰台を獲得。あと1秒届かなかった4位のフェネストラズは、いつになく悔しい表情をみせ、レース後もチーム首脳陣とかなりの時間をかけて話し込んでいた。

「とにかく残念だね。予選で良い結果を出せれば、良いパフォーマンスができると思っていたけど、今回は予選が振るわず後方からのスタートとなってしまった。レースでは力強い走りができたし、追い上げることもできた。岡山の時もあと数周あれば追い抜くことができたという展開だったけど、今回もあと数周あれば表彰台に上がれたかもしれない」

 そう語ったフェネストラズ。予選を振り返ると、朝の公式練習ではトップとは0.033秒差の2番手につけ、好調な走りを見せていたが、午後の公式予選では関口雄飛が担当したQ1で12番手で終わり、Q1敗退という結果に終わった。

 予選日のパフォーマンス変化に関してフェネストラズは「(クルマのセットアップは)そんなに変えていない。ただ、路面温度が午前と午後で変化して、それでクルマの動きが難しくなったところがあった」と説明。ポテンシャルが十分にあることは確認できていただけに、後方グリッドになってしまったことを、相当悔しがっていた。

 決勝では関口の第1スティントから着実にポジションを上げて、43周を終えたところでフェネストラズに交代。そのまま中盤と終盤の2スティントを担当し、さらにポジションを上げていき、最終スティントに入るところで4番手につけた。

 そのまま23号車を上回るペースで接近していき、ラスト3周というところで背後まで迫ったが、仕掛けるまでの時間は残されていなかったという。

「どんどん差が縮まっていって、最後はすごくエキサイティングだった。でも残念ながら、時間が足りなかった。あと数周あれば表彰台に上る可能性もあったと思う。本当にあと数周あればね……」と悔しがるフェネストラズ。それまではGT300との混走をうまく利用して23号車に近づいていったが、ラスト2〜3周は逆に両車がクリアな状態になり、1秒以内のギャップに詰め寄ることができなかった。

「たしかに僕たちにとって、あれは助けにならなかった。岡山の時もそうだった(14号車ENEOS X PRIME GR Supraを追い詰めるも攻略できず)けど、最後の2〜3周はトラフィックがなかったんだ。こういう状況ではトラフィックがあると僕たちに有利に働くことが多いけど、今回は最後の2周はトラフィックがなくて不利に働いた」とフェネストラズ。

「あとは、ピットインの入り口でエンジンが停止するという問題が発生して、そこで2秒から2.5秒ほどロスしてしまった。なぜそうなったのかは分からないけど、原因を突き止める必要がある」と、タラレバを挙げれば切りはない様子だったが、「いずれにしても、今は予選を改善することが目標だ」と、予選のことを繰り返し強調し、かなりくやしがっていた。

 ただ、39号車のパフォーマンスの良さは再確認できたようで「ポテンシャルは昨年よりも確実に向上していると思う。しかし毎回トップ5で戦えるように、今後も改善を続けていく必要がある。とはいえ、これまでの2レースで両方ともトップ5入りを果たせたのは、良い兆候だ」と語っていた。


⚫︎「けっこう良いドッグファイトだった」MOTUL Niterra Z千代勝正

 3位を死守した23号車MOTULの千代も、今季からSUPER GTで新設されたメディアミックスゾーンで、ラスト10分を振り返った。

「相手のペースを聞きながら、ギャップも見ながらで走っていました。最後の2〜3周はタイヤを使い切るぞという気持ちでいきました。(39号車が)ミラーに映っていたんですけど、射程圏内には入れずになんとか守り切れましたね。相手のペースは強かったので、僕たちとしてはそのままプッシュし続けて、最後の10分間はお互いがフルアタック状態のレースだったと思います」

 見た目上では39号車の方に勢いがあったが、千代によるとGT300のトラフィックがカギになっていたのとのこと。

「クリアで走っているときは、お互いにどっこいどっこいのペースだったと思います。ただ、僕はトラフィックの巡り合わせが悪くて、10秒くらいギャップがあったところから、一気に2〜3秒まで追い付かれたのですけど、そこから少しクリアになって、けっこう良いドッグファイトだったと思います」と、GT300のトラフィックがなくなったラスト2〜3周は、互角のペースだったという。

 とはいえ決して余裕があったわけではない終盤戦だったが「かなり高い集中力で走り切れたと思いますし、持っているものは出し切ったつもりです」と、千代はラスト10分の攻防戦を守り切れたことには、笑顔を見せていた。

[オートスポーツweb 2026年05月07日]

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