
モバイルバッテリーといえば、スマートフォンを持ち歩く現代人にとって必須のアイテムですが、一方で発火事故などのニュースを目にすることも少なくありません。今回取り上げる「cheero(チーロ)」ブランドを展開するティ・アール・エイ社(大阪市中央区)も、過去にリコールを実施しています。その経験を経て、安全性を徹底的に追求した新製品「cheero PitaPower 5000mAh」を発売しました。
今回は、この「安全性に全振りした」というモバイルバッテリーを深堀りしていきます。
●燃えにくい「準固体電池」を採用
この製品の特徴は、なんといっても「準固体電池」を採用した点です。従来のリチウムイオン電池は、液体の電解質を使用しているため、強い衝撃を受けたり、内部でショートが起きたりすると、液漏れや熱暴走を起こし、最悪の場合は発火するリスクがありました。
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一方、PitaPower 5000mAhが採用している準固体電池は、電解質をゲル状にしています。これにより、液漏れや膨張、発火のリスクを大幅に低減しているのです。
cheeroが公開している安全性実証動画を見ると、その違いは一目瞭然です。
従来のリチウムイオン電池セルに釘を刺すと激しく燃え上がりますが、PitaPower 5000mAhの準固体電池は、釘を貫通させても、さらには切断しても発煙や発火が起きていません。
リコールや発火事故という苦い経験があったからこそ、モバイルバッテリーの安全性において「現時点ではなかなかこれ以上の製品はないだろう」というレベルのものを出してきた。ティ・アール・エイの企業姿勢は非常に立派であると思えます。
●4つの安全保護機能と温度センサー
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物理的な安全性だけでなく、システム面での保護機能も充実しています。
・過充電保護
・過放電保護
・短絡(ショート)保護
・発熱保護
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これらの異常を検知すると、自動で給電を停止します。さらに、異常な発熱を検知すると自動で入出力を停止するNTC(温度センサー)や、ワイヤレス出力部の異物検知機能も搭載しており、何重もの安全対策が施されています。
安全性が高いだけでなく、モバイルバッテリーとしての基本性能や使い勝手もしっかりと考えられています。容量は5000mAhで、スマートフォンを約1回分充電可能。寸法は約68(幅)104(高さ)×15(奥行き)mm、重量は約145gと、薄くて軽いコンパクトサイズです。
また、MagSafe対応のiPhoneなどにピタッと吸着するマグネットを搭載しており、ケーブルなしで手軽にワイヤレス給電(最大15W、iPhoneは最大7.5W)が可能です。
●ストラップになるケーブルと便利なスタンド
さらに気が利いているのが、付属のUSB Type-Cケーブルです。言われないと気づかないぐらいにストラップと一体化しています。ケーブルがそのままストラップになるというだけでも十分ありがたいのですが、さらにワンタッチで着脱できる仕組みになっているのがいい。外れる心配も少なく、使いたいときにサッと取り出して使えます。
本体背面には折りたたみスタンドも内蔵されています。動画視聴や仕事中の画面確認などに便利で、スマホグリップのようにも使えます。
●スマートフォンに充電してみた
実際に手持ちのスマートフォンへの充電を試してみました。通常サイズのスマートフォン(これはXiaomi 15)では、スタンドを展開して立てかけたまま、ワイヤレス充電が問題なく動作しました。これがなかなか便利で、デスクに置いて動画を見ながら充電、という使い方がケーブルなしでできてしまいます。スタンド付きのモバイルバッテリーとワイヤレス充電の組み合わせは、実際に使ってみると「これは便利だ」としか言えないですね。
折りたたみスマートフォンの「Galaxy Z Fold7」の場合、スタンドで立てかけた状態ではワイヤレス充電の位置が合わずNGでしたが、平面に置いて重ねるとワイヤレス充電ができました。
また、トリッキーな使い方ではありますが、Galaxy Z Fold7を横置きにして有線ケーブルで接続すれば、スタンドとして使いながら充電することも可能でした。
●安全を最優先
モバイルバッテリーは、毎日持ち歩き、肌身離さず使うものです。だからこそ、その安全性は妥協すべきではありません。
cheero PitaPower 5000mAhは、準固体電池の採用と充実した保護機能により、現時点で最高レベルの安全性を提供してくれるはず。ここまで安全にこだわった製品を世に送り出したティ・アール・エイの姿勢には、大いに賛同できます。
安全で使い勝手の良いモバイルバッテリーを探しているなら、PitaPower 5000mAhは間違いなく有力な選択肢となるでしょう。
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