楊双子『台湾漫遊鉄道のふたり』が『国際ブッカー賞』を受賞。台湾の小説が受賞するのは初

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2026年05月21日 17:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

楊双子の小説『台湾漫遊鉄道のふたり』(原題『台湾漫遊録』)の英訳版『Taiwan Travelogue』がイギリスの文学賞『2026年国際ブッカー賞』を受賞した。

『ブッカー賞』の翻訳書部門『国際ブッカー賞』を台湾の小説が受賞するのは初。原作が中国語の作品としても初となる。英語版の訳者はリン・キン。日本版の訳者は三浦裕子。同書は2024年に『全米図書賞』翻訳部門、『日本翻訳大賞』を受賞している。

楊双子(本名は楊若慈)は1984年生まれ、台中市烏日育ちの小説家、サブカルチャー・大衆文学研究家。楊双子は双子の妹・楊若暉との共同ペンネームとなる。現在は台湾の歴史を題材にした小説執筆に力を注いでいる。

【『台湾漫遊鉄道のふたり』概要】 
「千鶴ちゃん、これは運命の出会いよ! いっしょに台湾を食べ尽くしましょう!」
炒米粉、滷肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――
結婚から逃げる日本人作家・千鶴子は、台湾人通訳・千鶴と“心の傷”を連れて、1938年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。

昭和十三年、五月の台湾。作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。
現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴とともに、台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。
ただ、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子の焦燥感は募り……
国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差。
あらゆる壁に阻まれ、傷つきながら、ふたりの旅の終点は――
日本でも愛される台湾の食文化と、歴史に翻弄された複雑なアイデンティティが、日台の女性同士による会話劇と旅行記で味わえる、何重にも美味しい一冊。

楊双子 (C)撮影:陳佩芸

リン・キン

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