クロワデュノール(撮影:下野雄規) 今週の日曜日は、阪神競馬場で宝塚記念(GI・芝2200m)が行われます。
15年以降の阪神芝2200mで開催された宝塚記念(計10レース)では、前走の馬体重(前走が海外だった馬は除く)に顕著な傾向があります。データ対象の10レースでは前走の馬体重が498キロ以下だった馬が[7-5-8-78]に対し、500キロ以上の馬は[0-4-1-32]と苦戦しています。連対率や複勝率、さらには複勝の回収率も前走馬体重498キロ以下の方が高い数値となっています。
要因としては、データ対象の宝塚記念が阪神の内回りで開催されていることが考えられます。さらにGIで人馬ともにトップレベルが集まる一戦ですので、タイトな競馬になりやすい面もあります。
前走の馬体重が500キロ以上の大型馬は、タイトな競馬で窮屈な走りを余儀なくされる可能性があります。道中で気持ちよく走れないとストレスが溜まってしまいますし、それが力を出し切れていない馬が多くなっている要因のひとつなのかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走馬体重510キロ以上(ただし、前走初角1番手の馬は除く)
[0-0-0-18]複勝率0%
該当馬:クロワデュノール、コスモキュランダ、シュガークン、ダノンデサイル
(過去の該当馬:22年エフフォーリア1番人気6着、17年キタサンブラック1番人気9着、15年ゴールドシップ1番人気15着)
※特に言及のない限り、データは15年以降の阪神芝2200mで開催された宝塚記念(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるクロワデュノールが該当しました。
15年以降の阪神芝2200mで開催された宝塚記念(計10レース)で、前走の馬体重が500キロ以上の馬が不振であることは先に書いた通りです。その中でも前走馬体重510キロ以上で前走初角2番手以下だった馬には好走例がありませんでした。このような馬は道中で揉まれる可能性が高いタイプと言えます。結果的に道中でストレスを抱えたり嫌気がさしてしまうことから、本来の力を出し切れずに負けてしまう馬が多いと考えられます。
該当馬に挙げたクロワデュノールの前走馬体重は514キロ。前走の初角は6番手となっていますので、データ対象の宝塚記念での傾向からは危険な人気馬と言えそうです。
また、今回の宝塚記念でクロワデュノールは3枠5番に入っています。内目の枠でも自身より内に先行勢がいれば隊列的にレースはしやすくなります。しかし、今回は外枠に前へ行きたいメイショウタバル、ミステリーウェイが入っています。スタートからこの2頭は仕掛けて内へ切り込んでくる可能性が高いことを考えると、クロワデュノールはかなりレースがしにくくなる印象を受けます。
この中間の報道を見ると状態面も万全ではなさそうです。悪い状態ではないとは思いますが、やはり短期間でGIに3戦続けて使われているのは馬にとって想像以上の負担になるのでしょう。
今回は過去の傾向や自身の状態面から人気ほどの信頼はできそうにありません。配当的にも妙味が感じられませんし、クロワデュノールの評価を割り引いた馬券で勝負するのが得策と言えそうです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。