「人殺し」と叫ぶ場面も…レコード会社から厳重注意の人気女性シンガー 斎藤知事へのデモで「語ったコト」

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2026年07月08日 11:10  web女性自身

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シンガー・ソングライターの柴田淳(49)が、6月に兵庫県で行われた同県の斎藤元彦知事(48)への抗議デモでの発言をめぐり、所属レーベルのビクターエンタテインメントから厳重注意を受けたことが波紋を広げている。



7月3日、ビクターは公式サイトで「アーティスト「柴田淳」の発言に関する弊社の見解および抗議について」と題した声明を発表。



《個人の思想・信条は厳格に保障されるべきもの》と前置きしつつ、《SNS上の各種動画を確認した結果、「柴田淳」の思想・信条のいかんにかかわらず、県知事個人を誹謗中傷する内容を含むものであり、弊社の企業理念および行動規範に反するものであると判断いたしました。》と説明。



そのうえで、《本人および所属マネジメント会社に対し、強く抗議の意を表明するとともに、その問題性を指摘し、再発防止を求める申し入れを行いました》とし、《弊社は、今後ともアーティストの自由な表現活動や意見表明を尊重する一方で、他者の権利や尊厳を侵害する行為については決して看過せず、社会的責任を果たしながら健全なアーティスト活動の支援に努めてまいります》と締めくくった。



01年にデビューし、「片想い」や「あなたとの日々」といった恋愛を歌った数々のヒット曲を持ち、「失恋ソングの女王」とも称される柴田。ここ数年は歌手活動のかたわら、自身のXを中心に政治についても日常的に発信を続けてきた。



今回、問題となったのは、6月24日に兵庫県内で開かれた斎藤知事への抗議デモでの演説だ。



’24年3月に当時の西播磨県民局長の男性が斎藤知事に関するパワハラ疑惑などを告発する文書を作成し、配布したのだが、その後同局長は停職3カ月の懲戒処分を受け、同年7月に急逝。この一連の出来事が表面化すると、告発者探しを行った県の対応や斎藤知事の職員へのパワハラなどが問題視された。斎藤知事はこの問題で失職するも’24年11月の出直し選挙で勝利をおさめ返り咲いたが、その後も辞職を求める声が絶えず、知事が定例会見を行う日にはほぼ毎回デモが起こるなど、依然として混迷とした状況が続いている。



そんななか、デモに参加した柴田はスピーチの中で、斉藤知事をめぐる問題について「ネット上なんですけれども、兵庫の問題を毎日毎日チェックして見ていますので、全部知っています」といい、ネット上ではなく実際に抗議活動をしている人らを労った。



続けて、デモの参加者アーティストが声を上げにくい政治に関して発信する原動力について問われると、「ずっといじめられて生きてきてた」と告白。「見て見ぬふりをする人たち」がいちばん卑怯だと喝破。



「自分の保身のために自分に嘘をついて生きていって、何が楽しいんだろうとか」と問いかけ、標的にされたとしてもいじめられてる人を助けるべきと主張。斉藤知事のパワハラなどの疑惑を告発した後に自死した元県民局長や、パワハラ問題を追求した末に誹謗中傷の被害にあい自死した竹内英明県議(享年50)について「お亡くなりになった後も殺されていると思ってます。何十回と」と、死後も名誉を傷付けられていると指摘。



「兵庫の問題は、そんなに難しい問題じゃないと思うんです。思想とかの問題でも何でもなくて」「パワハラって単純ですよ、本当に」と、パワハラやいじめの構図だと指摘。「やっぱりもうちょっと県議会頑張ってほしいですね。『何やってるんだろう』って、今は私はそちらに怒りがあります」と、斉藤知事に対して県議会が”及び腰”だと批判した。



さらに柴田は、「元彦が気持ち悪いのは当たり前なんですけど」という参加者のマイクでの発言に頷きながら「あの人(斉藤知事)は自分が自分が辞めることはないです。辞める選択肢はないので。こうやって一回復活した人は意地でも辞めませんから」と持論を述べ、争わない県議会について「だから結局同じ穴の狢なのかなって」と疑問視。



県議らが斎藤知事と争わないのは「保身でしょ?」と私見を述べ、「そうすると、私の今までの人生で見てきた卑怯者に重なってくるわけですよ。結局、県民のことなんか考えていなくて、自分のことだけになっちゃう」と批判。県議らが戦わないから、市民がデモで抗議していると主張した。



最後に「外部の人間が偉そうに言ってしまいました」と参加者に詫びながら「東京から見ているとそういう印象をもってしまいました」と締め括った。またデモ行進にも参加し、参加者らといっしょに「人殺し、斎藤」「ポンコツ辞めろ」とシュプレヒコールする場面もあった。



今回のビクターの対応については、ネット上でも賛否が分かれている。ビクターの対応を報じた記事のコメント欄にはビクターの毅然とした対応を称賛する声も上がっている。



《コンプライアンス理念に基づき一線を画した対応を取ることは、企業としての社会的責任を果たし社会秩序を維持する上で妥当な判断》
《思想、信条の自由は当然であり、政治家に対する政策批判も自由ですが、政治家個人に対する人格否定や誹謗中傷は避けなければなりません》
《ビクターさんの毅然とした対応に敬意を表します》
《契約をブチンと切らないだけ、ビクターは優しい。アーティスト側は重く受け止める必要があるだろう》



その一方で、柴田の発言は表現の自由の範囲内の抗議であり、斎藤知事は公人であり数々の疑惑が報じられていることを理由に“誹謗中傷とは一線を画す”という声も上がっている。



《いや柴田淳さんの行為は斎藤兵庫県知事の公人としての職務行為の法律違反疑惑に対する批判であって、別に「個人への誹謗中傷」には当たらないですね》
《相手は権力者であり、特別職の公務員です。誹謗中傷でもなければ人権侵害発言でもありません。抗議されるべき人間に抗議したのは当然であり、その行動に賞賛こそあれ、批判されるものでありません。何故柴田さんが声をあげたのか、ちゃんと調査した上でビクターさん声明出しましたか?甚だ疑問です》
《個人(や団体)の人格否定や傷つける行為を行なったのは兵庫県知事やで。そして死者がでた。知事はそれに付いて上部だけ口だけのお悔やみだけでいまだに知事を続けている。それの抗議をアーティストはしてはいけないのか?》



実は、ビクターが柴田の発言を問題視したのは今回が初めてではない。



’25年3月にも、柴田のXでの発言をめぐって意見が相次いだことを受け、ビクターは公式サイトで《「柴田淳」のX上の投稿の一部に不適切な言葉遣いがあると判断し、「柴田淳」のマネジメント会社に対して注意喚起を行いました》と公表。一方で、《「柴田淳」個人の思想・信条を尊重し、政治的な発言を行ってはならないとは考えておりません》とも説明し、政治的発言そのものを問題視したものではないとの姿勢を示していた。



これに対し柴田も、自身の公式サイトで《私の発言を誹謗中傷と見做した会社と全ての方々へ稚拙な言葉遣いがあったことは認め改めますが、私は他者を攻撃、誹謗中傷、差別などしておりません。それは今後も変わりません》と主張。さらに、《公式にリリースされた文言は、私が誹謗中傷をしたとの姿勢と認識を取り下げないまま、不適切と書き直した、なんら合意のない一方的なものです》と反論し、自らの発言はあくまで誹謗中傷ではなく意見表明だとの認識を示していた。



「今回は2回目の”厳重注意”となりましたが、ビクターは一貫して”政治的発言そのものは尊重するが、人格を傷つける表現は容認できない”という企業姿勢を示しています。また、柴田さんもあくまで正当な意見の表明であって誹謗中傷ではないとの立場で一貫しています。平行線をたどる双方の主張ですが、今後、柴田さんが自身のやり方を貫いた場合、ビクターがどう対応するのかにも注目が集まりそうです」(音楽ライター)



双方の主張は依然として交わらないままだけに、今後の柴田の発信と、ビクターの対応が引き続き注目されそうだ。

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