
「国会審議のあり方は国会でお決めいただくことでございますので、お求めがあればこのようにして出席をして、これまでも誠実に答弁をさせていただきました。これからもお求めがあればしっかりと出席をして答弁をさせていただきます」
7月6日の参院決算委員会で、こう述べたのは高市早苗首相(65)。国会の会期末が17日に迫るなか、ようやく参院は正常化に向かって動き始めたが――。
国会が空転したきっかけは、高市氏の中傷動画疑惑をめぐる対応だった。6月22日の衆院予算委員会で、答弁の代わりに“秘書の陳述書を提出する”と幕引きを図ったことで議論が紛糾。野党側が予算委集中審議と党首討論を求めるなか、与党側は衆院議員の定数削減法案や副首都法案の審議を強行し、国会審議が全面的にストップしていた。
さらに物議を醸したのは、高市氏が4日に都内で開催された「第37回 日本ジュエリー ベストドレッサー賞」に登壇したことだった。
高市氏は前日3日深夜にインドから帰国したばかりで、当初、本賞の公式サイトでは《高市内閣総理大臣のご出席については調整中です》とアナウンスされていた。しかし、当日は総額2600万円相当のジュエリーをまとったドレッシーな装いで登場し、受賞した特別賞のトロフィーを満面の笑みで受け取っていた。
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「首相経験者の受賞は初めてとなりました。真珠の養殖は日本発祥とされており、高市氏は国内外の公務でも真珠のアクセサリーを愛用しています。日本の宝石の価値を広く印象づけてきたことのほか、『ジュエリー議員連盟』副会長としての活動などが評価されたとのことです」(イベント関係者)
しかし高市氏の喜びとは対照的に、ネットやSNSでは《党首討論や集中審議に出てくださいよ》《国会出なさいよ》と批判が噴出。国会よりも表彰式を優先させるような姿勢を問題視する声が目立つなか、“ある政治家”と比較する動きも見受けられていた。
その人物とは、立憲民主党の蓮舫参院議員(58)。
蓮舫氏も4日に更新したXで、表彰式に出席した高市氏に対して《おめでとう御座います。 同時に国会にも出席してください、高市総理。峻別が過ぎる》と皮肉交じりに反応していた。
そんな蓮舫氏だが、実は’11年1月に発表された「第22回 日本 ジュエリー ベストドレッサー賞」で、女性部門の特別賞を受賞した経験の持ち主。しかし当時は、民主党政権下で行政刷新担当相を務めていたことから、 公務を理由に表彰式は欠席していたのだ。
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蓮舫氏が表彰式を欠席したことを思い出した人もいたようで、次のような声も上がっている。
《当時現役閣僚だった蓮舫さんですら公務優先で欠席してたのな》
《俺は蓮舫の事も好きじゃないけど、この時蓮舫は誰かさんと違って公務でこの表彰式を欠席してるよ》
《例え受賞しても公務を理由に欠席する蓮舫さんの株が上がるな。一方高市は外遊の日程を変えても国会に出なくても目立ちそうなので出席してしまう》(すべて原文ママ)
高市氏に対する批判が止まない背景について、ある政治部記者は言う。
「表彰式が平日に行われた蓮舫氏に対して、高市氏の場合は国会の休日にあたる土曜日でした。もし集中審議や党首討論に応じるなどした上での出席であれば、ここまで批判が巻き起こらなかったようにも思います。
そもそも、批判の背景にあるのは高市氏の“強硬姿勢”でしょう。1月の衆院解散で予算審議が遅れると、与党は“数の力”をもって衆院予算委での審議時間を短縮。慣例の目安とされる80時間を下回る59時間で通過させ、現在と同じ審議形式となった’00年以降で最短を記録しました。さらに今国会で党首討論が開かれたのは5月の1回のみで、以降は高市氏の外交日程などを理由に自民党が断ったとされています。
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そこに加えて、高市氏が国会で睡眠不足や多忙であることをアピールしていたことも裏目に出てしまったように思います。華やかな賞を受賞することは批判されるべきではありませんが、公務を優先して表彰式出席を見送った蓮舫さんの方が“好ましい”と感じた人もいたようです」
なお、参院では高市氏が出席する集中審議や党首討論を行うことで合意したが、皇室典範改正案を含む政府提出法案17本が成立していないなど課題は山積。野党側は皇室典範改正案の審議入りの条件として、衆院議員の定数削減法案や副首都法案の撤回を求めており、会期延長の可能性も高まっているという。
厳しい舵取りが求められるなか、高市氏はこの難局をどう切り抜けるだろうか。
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