CB400 SUPER FOUR E-Clutch(ウルフシルバーメタリック) ホンダが、直列4気筒399cm3エンジンを搭載する新型ネイキッドロードスポーツモデル『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』を8月21日に発売する。1992年の初代から続く“スーフォア”の系譜が、最新技術をまとってふたたび姿を現した。
CB400 SUPER FOURは1992年4月の発売以降、市街地から郊外のワインディングロードや高速走行まで、幅広い用途で楽しめるロードスポーツバイクとして高い人気を得ている中型モデル。2022年には『令和2年排出ガス規制』が適用されることに伴う生産終了となっていたが、新設計エンジンとクラッチの電子制御システム『Honda E-Clutch』を搭載しつつ、往年のスタイリングとともに復活した。
新型モデルは『Next Stage CB “すべての瞬間が、楽しさにつながる”』をコンセプトに、日常からツーリング、ワインディングまで幅広いシーンで楽しめるスタンダードネイキッドを目指して開発された。歴代モデルが築いてきたジャパニーズネイキッドのスタイルを継承しつつ、エンジン、車体、電子制御のすべてを刷新することで、CBブランドの新たなステージを示している。
パワーユニットは新設計の水冷4ストロークDOHC直列4気筒399cm3。各部の低フリクション化やバルブ挟み角の狭角化による高圧縮比化などを施し、広い回転域でスムーズな出力特性を追求し開発された。吸気系はダウンドラフト式を採用し、吸気ダクトやファンネルの長さや径を最適化することによって低中回転域の力強さとエモーショナルな吸気音を追求。排気系は往年のCB400FOUR(1974年)を思わせる美しい曲線の4-2-1で集合するエキゾーストパイプを採用し、直列4気筒らしい伸びのある排気音を演出している。
大きな特徴となるのがHonda E-Clutchの標準装備だろう。発進、変速、停止といった駆動力変化の場面でクラッチレバー操作を不要とし、TBW(スロットルバイワイヤ)との協調制御によって変速を実現する。シフトダウン時には半クラッチ制御とエンジン回転数制御を組み合わせ、短時間で回転差を吸収することでショックを低減。急減速時や段差でのリヤタイヤの跳ね上がりにも半クラッチ制御を介入させ、安定した車体挙動に寄与する仕組みだ。
Honda E-Clutchを構成するクラッチ作動用のアクチュエーターユニットは、エンジン左側後部に配置されており、エンジン幅を抑える設計となっている。ライディングモードはSTANDARD、SPORT、URBANに加え、任意設定を保存できるUSERを備える。
車体は新設計の鋼管ダイヤモンドフレームを採用し、軽量化とマス集中化が図られている。ライディングポジションは日常使いからツーリングまでを想定したアップライトな設定で、シート前端の幅を絞ることで足つき性にも配慮。サスペンションはフロントに倒立カートリッジタイプ、リヤにプロリンク式を採用し、快適性とスポーティな走行性能を両立する減衰特性を追求している。
装備面では、Honda RoadSyncに対応する5インチフルカラーTFT液晶メーターを標準装備し、スマートフォン連携による音楽再生やナビ操作が可能。ヘッドライトハウジング右側にはUSB Type-Cソケットも備えた。
カラーは、1980年代に北米のAMAレースでフレディ・スペンサーが走らせたCB750Fのカラーリングをモチーフにした『ウルフシルバーメタリック』を始め、『マットバリスティックブラックメタリック』、『ロスホワイト』、『キャンディークロモスフィアレッド』の4色が設定された。販売計画台数は国内年間4600台で、メーカー希望小売価格は99万8800円(税込み)とアナウンスされている。
長年愛されてきたスーフォアが、新設計の4気筒エンジンと最新の電子制御技術をまとい、ふたたびロードスポーツの舞台に戻ってきた。伝統と革新を併せ持つ新型は、CBの新たな歴史を刻む一台になりそうだ。
■CB400 SUPER FOUR(8BL-NC70) 主要諸元
通称名//CB400 SUPER FOUR E-Clutch
車名・型式//ホンダ・8BL-NC70
全長/(mm)/2110
全幅/(mm)/770
全高/(mm)/1,085
軸距/(mm)/1,405
最低地上高/(mm)/135
シート高/(mm)/780
車両重量/(kg)/187
乗車定員/(人)/2
燃料消費率(km/L)/WMTCモード値/23.1(クラス3-2)<1名乗車時>
最小回転半径/(m)/2.6
エンジン型式・種類//NC70E・水冷 4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量/(cm3)/399
内径×行程/(mm)/55.0×42.0
圧縮比//12.3
最高出力/(kW[PS]/rpm)/43[58]/11,500
最大トルク/(N・m[kgf・m]/rpm)/38[3.9]/9,750
燃料供給装置形式//電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式//セルフ式
点火装置形式//フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式//圧送飛沫併用式
燃料タンク容量/(L)/15
クラッチ形式//湿式多板コイルスプリング式
変速機形式//常時噛合式6段リターン
変速比/1速/3.286
/2速/2.105
/3速/1.600
/4速/1.300
/5速/1.150
/6速/1.043
減速比/(1次/2次)/2.273 / 3.067
キャスター角(度)/トレール量(mm)//25°00´/98.4
タイヤ/前/120/70ZR17M/C(58W)
/後/160/60ZR17M/C(69W)
ブレーキ形式/前/油圧式ダブルディスク
/後/油圧式ディスク
懸架方式/前/テレスコピック式(倒立サス)
/後/スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式//ダイヤモンド
[オートスポーツweb 2026年07月10日]