※写真はイメージです(画像生成にAIを利用しています)公共交通機関は多くの人が利用するので、マナーが問われる場所となります。そこで困惑するような場面に遭遇することもあるでしょう。
会社員の佐藤優香さん(仮名・30歳)は電車内で思いがけない出来事に遭遇したことがあると言います。
「休日実家に帰るために電車に乗り込んだのですが、非常識な人に会って……」
◆電車に乗って実家へ
電車に乗ると車内は空いており、優香さんは端っこの席に座ったのだとか。次の大きな駅でたくさんの人が電車に乗り込んできたそう。
「人の多さに驚いていると、隣に女子高生がやって来て、ケースに入ったテニスラケットが私にぶつかりました」
ラケットが腕に当たって痛かったので「当たったんですけど」と注意しても彼女は「仕方ないじゃない」と謝ろうとさえしなかったのだとか。ラケットを椅子に置いたので、もう痛い思いをしたくないという気持ちから「ラケットは上の網棚に置いて」と言うと、彼女はチッと舌打ちをしてラケットを移動したそう。
◆車内で飲食を始めて…
「しばらくすると、女子高生はファストフード店の紙袋を開けてハンバーガーを食べ始めました。すかさず『車内は飲食禁止でしょ』と指摘すると『待ち合わせが駅のホームだからここで食べないと朝ごはんが抜きになる』と言い訳しながらハンバーガーをたいらげたのです」
今度はドリンクを飲み始めたので優香さんが睨むと『眠たいからコーヒー飲まなきゃいけないの』とまた言い訳をしたのだとか。そして、飲み終わった紙コップの入った紙袋をスッと足元に置いたそう。
◆ゴミをその場で捨てて
「すぐに『ちょっと待ってここに捨てるの?降りてゴミ箱探して捨てなさいよ』と強く注意しました。すると女子高生は『わかったわよ、降りるまで置いておくだけ』と言うので、それならいいかと思ったのです」
しばらくすると、女子高生はポーチを取り出してメイクをし始めたのだとか。つけまつ毛にカラコンをするなど本格的にメイクをしているので「人前でメイクするものじゃないよ」「ちゃんと化粧室ですれば?」と言うと「今日は練習試合で駅のホームでみんなと待ち合わせだから、今しないと他にする時間がない」と怒鳴ったそう。混んでいる車内の冷たい視線に本人は気づかず。
「少し経つと、車内にスマホの着信音が鳴り響き『もしもし』と女子高生が電話に出ました。すると『今日寝坊しちゃって、今そっちに向かっているから』と話すと電話を切ったのです。すぐに『車内ではマナーモードにして通話は遠慮すべきだよ』と釘を刺すと『私からかけたわけじゃないし、そんなに長く話したわけじゃないのだからいいじゃない』と悪びれる様子もなくて」
◆車内でスプレーを噴射
次の瞬間、女子高生が制汗スプレーをバッグから取り出したかと思ったら、おもむろに脇、腕、首を中心にスプレーをしたのだとか。優香さん自身にもかかってびっくりしたそう。
「『ちょっと! 周りに人がいないところでやって』と注意すると『寝坊して走って駅まで来たから汗だくで』とまた言い訳を聞かされました。スプレーは清潔感のあるフローラルの匂いがしたけれど、最近ニュースで人の多い場所で催涙スプレーが撒かれたと話題になったこともあり、周りがざわざわしてしまって」
そこで「この子は制汗スプレーを使っただけで催涙スプレーとかではありません。安心してください」と言うと周りはひと安心した様子。一方、女子高生は優香さんを強く睨んだのだとか。
◆忘れ物を届けてあげると…
「次の駅に到着すると女子高生は我先にと電車を降りて行きました。私も同じ駅で降りるので追いかけて行って『網棚にラケット忘れていたよ』と手渡すと女子高生は軽く頭を下げたのです」
さらに、「コレも忘れているよ、ゴミとして車内に置いて行ってはいけないよ」と紙袋も渡したそう。すると、待ち合わせしていた他の女子高生たちが「電車の中にごみを捨てたの?」「ゴミ箱に捨てないとダメじゃん」と彼女を説教したのだとか。
「これで女子高生もさすがに参っただろうと思いました。すると、女子高生の前に立っていた20代くらいの女性が『私も同じように不快に思っていたのに勇気が出なくて何も言えなかった』『毅然とした態度立派でしたよ』と声をかけてくれたんです。2人で『あの女子高生もこれに懲りてルールを守って電車に乗ってくれるでしょう』と話しました」
電車に乗るなら、きちんとマナーを守ってほしいですね。今回のように自分の都合で勝手な振る舞いをする人は少なからずいるでしょう。公共交通機関ではきちんとルールを守りましょう。
<取材・文/菜花明芽>
【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。