
※このコラムは「ラヴ上等シーズン2」エピソード1〜10のネタバレを含みます。
■プラトニックラブを推していたあっすんの変化
ここにきて、まさかの校則違反が発生。違反者は会社経営・キャバクラ勤務のあっすん。その内容は薬物でも不純異性交遊でもなく、禁酒日にこっそりとお酒を飲んでいたこと。しかも、そのタンブラーを運悪くアルコールアレルギーを持つキャバクラ勤務・ひかるが飲んでしまい、体調を崩してしまったのです。
一歩間違えれば、とんでもない大ごとになっていた可能性もあるため、ひかるの体調が回復して本当に良かった。そして、この責任を取るためにあっすんは停学に。しかしこれ、ひかるがたまたま飲んだからバレただけで、別日もこっそりやってた可能性もあるのでは……。

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これで終わりかと思いきや、さらには停学復帰後も酔って男子部屋に乱入するといった校則違反を冒すなど、酒癖がとにかく良くない。さすが一晩でウイスキーを一瓶空けるなど、普段は海賊みたいな飲み方をしているだけあります。
最終的にあっすんは格闘家・マー君と結ばれました。しかし、あっすんはマー君への気持ちを「まだ好きじゃないんで。時間かかる」と言っていたり、マー君とお酒の飲み方で揉めたりしていました。また、まりりん事件で途中退学を考えるほどもやついている場面もありましたが、そうした不安に特段向き合う場面がなかったことが少し気になります。
たびたび迷いが見えるポイントがあったにも関わらず、あっすんの感情があまり表に出ないままラストをするっと迎えてしまった感。ここでの恋愛をきれいにやり切ってくれたのですが、欲を言えばもっとマー君に生の感情をぶつけて、結果破局になったとしても心の内を見せて欲しかった! とはいえ、安牌のカップル成立でしたね。お幸せに!
■SAWくらい精神えぐられる、マーキング外しの映像
一泊二日のお泊まり旅行の権利は、ホストクラブ経営・かずくんが手に入れました。誘ったお相手はもちろん、モデル・るる。しかし、このデートが大きくその後の展開を変える潮目になるとは。
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るるに思いを寄せるバー経営・LEOは、このデートに気が気じゃありません。るるの首に自分のネックレスを着けて、犬の首輪のごとくるるの所有権をアピールして見送ります。しかし、これがとんでもないグロ展開を巻き起こすのです。
雰囲気のいいプール付きのヴィラでいちゃつく中、かずくんが「男のネックレス着けてる人に甘えらんないよ。ネックレス外してよ」と、けしかけます。すると、るるはびっくりするほど簡単に「これか。毎回忘れるわ。外してよ」と、躊躇することもなくかずくんに外させるのです。LEOの渾身のマーキングが、いとも簡単に他の男に外されるこのグロさよ。
かずくんは「今までは友人に好きな人を譲ってしまっていた」と語っていましたが、そこから脱却し、「LEOではなく、かずくんを選択したこと」をネックレスでしっかりとるるに分からせに行くあたりがさすがです。
そんな中、逐一差し込まれる「信じてる」というLEOの映像が視聴者の胸を刺しまくり、SAWくらい精神を抉られる恋愛ホラーグロ映像に仕上がっています。
■エビから見える、2人の距離の縮まり方
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しかもかずくんとるるは、いつの間にか2人でエビ柄のお揃いTシャツを着てるんですよね。これは昼食時のお店で売っていたもので、るるの「エビだーいすき」から盛り上がってこのTシャツを買ったのだろうと、容易に想像できます。
その後、ヴィラの夕食でまたしても「エビだーいすき」と言ったるるに、「エビだーいすき」と被せるかずくん。2人だけのくだりができて一気に距離が縮まっているのが、エビ一つでここまで見て取れるとは……。またしても上下星柄のセットアップを着たLEOの顔がフラッシュバックして、心臓が締め付けられます。
LEOとるるは恋愛観や未来についての真面目な会話が多いので、この軽いノリがより一層LEOとかずくんにおける心の距離感の対比に感じて、一層切ない。
■推定ウン十万を雑に扱うな
旅行で一気にるるとの距離を縮めたかずくん。運命の歯車ってほんの一瞬で噛み合うこともズレることも起きうるのだと、一途だけじゃうまくいかない残酷さを感じさせます。
スクールに戻った時に、LEOのネックレスを付けていないのもるるらしい行動でしたね。ネックレスを着けて昨晩のことなんてなかったように振る舞うこともできるけれど、嘘や取り繕うことはしたくないからなのでしょう。
しかし、あのネックレスおそらくK18っぽいのでウン十万はするはず。外して旅先に忘れたり、落としたりしないかヒヤヒヤしてしまいました。雑にバッグにぶち込むなと。
■LEOが漢であるほどるるを苦しめる皮肉

基本的に、事実は全て伝えて曝け出するるですが、キスの事実をLEOが知っていたことにはさすがに面食らったよう。しかし、それも含めて「取り戻すで、僕は。動いた気持ちを」と宣言し、気持ちのブレないLEOは本物の漢ですね。カッコ良すぎる。
「るるの浮気性も関係ない」と宣言していたLEOは、ここで本当に受け止める器があることを証明し、実績を作ったわけです。しかし現実は皮肉なもので、LEOがるるを信じて事実を受け止めてくれたことが、逆にるるを苦しめてしまうという。
LEOの愛が大きくまっすぐであればあるほど、るるに負担としてのしかかってしまう。これはるるの中でまだ、LEOほどの愛が育っていないからなのでしょう。その大きな愛に応えきれる自信も責任も持てない、だから愛があるほどるるが押しつぶされてしまう。LEOの気持ちが逆効果になっているなど知る由もなく、どんどん愛を伝えて逆効果になっていく様がまたつらい。
■一途で誠実が負ける、リアルな恋物語
最終的に、「俺のたくさんの初めてを奪ったんだから責任とって」という、かずくんの童貞泥棒の責任をとり、るるはかずくんを選択しました。

るるはLEOを選ばなかった理由を遠距離の壁を理由にしていましたが、きっとLEOが東京で距離の問題がなくても、結局るるの心の中の問題が解決できていないので、同じ結果に落ち着きそうに感じます。
「漢字の漢以外タイプじゃない」と言っていたるる。誰よりも漢だったはずのLEOを選べず、結局誠実さよりも恋人っぽいいちゃつきとドキドキで気持ちが持っていかれるのが、リアルオブリアル。
でも、LEOはとにかく、全てがカッコ良かった。「俺は背負えんで、生涯を。浮気性も全部治したる。るるが治したいとこ全部治したるわ! 僕だったら全部やったるわ。任せろって思うわ」
視聴してるこっちが「はい、お願いします」と、言いそうになるくらい、心を貫くまっすぐな言葉。もはやプロポーズです。何があっても愛のもとに、全力で守ってくれそうな包容力と星柄の塊でしたね。これを見た視聴者から、今後爆モテしそう。
■知らず知らずに駆け引きをしていたアリー

自分に好意を寄せてくれる男性みんな、それぞれに欠点があると、誰も選べず悩んでいた、キャバクラ勤務・ひかる。「みんながパーフェクトすぎて悩んでいる」と、いつのまにか全員の欠点が吹っ飛んで消え去っていました。あの悩みはいずこへ……。
共同生活を経てみんなの人間性をより知ることで不信感が消え、関係も深まったからなのでしょうか。
美容師・たいちゃんを放流し、気づけばラッパー・モデルのアリーと塗装業・坊の二択となり、ひかるはアリーを選んだのでした。アリーの気持ちが一度まりりんに行ったあの瞬間がターニングポイントでしたね。あそこでひかるが嫉妬に駆られて逆にアリーを追う構図になったことで、友人から異性に気持ちが変化したのではないでしょうか。

ひかるに全力で気持ちを伝え続けて押しまくっていたアリーですが、図らずも「押してダメなら引いてみろ」の駆け引きになっていた奇跡によって、ひかるを射止めることができました。とはいえ実際のところ、どこまでひかるの気持ちが盛り上がっているのか、あまり見えずでしたが。
途中からワッサーが日本語の「やばい」くらい幅広い意味合いで使われ始め、とりあえずワッサー言っとけば場がつながるくらいの万能感持ってたの、めちゃくちゃワッサーすぎましたね。お幸せに!
■坊、おそらく沼男
今回ひかるとは結ばれなかった坊でしたが、知れば知るほど味が出る男でした。最初は切れ味の鋭いナイフのような危うさを感じる印象でしたが、格闘家のはーちゃんとの絡みでは少年っぽい一面を見せたり、ひかるの好きなチュッパチャップスを満面の笑みで差し出したりしていました。

また、「人と付き合うというのは、嫌なところもどれだけ受け止め、愛し、許せるか」と、齢27にして寺の横に貼ってあるありがたい教えのような持論で、悟りを開いたお坊さんのような包容力を見せつけ、ラストは手紙を書いてギャップ萌えさせてくるなど、沼が深め。
元カノ4〜50人も、シャバにいた期間を考えると人数が異常なワケですが、きっとコレはワンナイトした女性も元カノとしてカウントされてるはず。
つまりワンナイトでもやり捨てではなく、坊の中ではちゃんと付き合って行為に至っているのです。なんと誠実なことか。食った肉の数覚えてないかずくんとは真逆です。
■たくさんの愛と、辺土名さんという実家を手に入れたまりりん
とにかく、るるの加護を受けまくっていたまりりん。るるは母性をくすぐる人がタイプだと言っていましたが、守ってあげたくなる素直さで、誰よりもるるの母性をくすぐっていたのがまりりんなのではないかと。
いろんなことがあった彼女でしたが、最後は自分の腹を決めて、しっかりとたいちゃんにアピールしていたのが本当にえらかった!
心を開くのに時間がかかってしまいましたが、素直でまっすぐな優しさはたいちゃんにきちんと伝わり、たいちゃんの最後の選択にも迷いを与えていたようです。この様子を見ると、まりりんが最初からずっとまっすぐに気持ちを伝え続けられていたらと、たらればに思いを馳せずにはいられません。

「この世界に1人でも私のことを好きな人がいれば、これからも明るく生きていける」と言っていたのが印象的でしたが、すでにたくさんの友情と言う愛をここで手に入れたので、もっともっと明るく生きていけるはずです。
さらにはバナナ農家・辺土名さんと言う実家まで手に入れ、この旅でかけがえのないものをたくさん手に入れたのではないでしょうか。
■この世にこんなに熱い留年があるとは
たいちゃんはお顔も整っており、そこそこ女子から興味を持たれていたはずなのに、蓋を開けてみれば完全にモブ。気持ちがふらついて定まらなかったこともあり、どの恋愛にも食い込めないまま終わってしまいました。

と思いきや、まさかの留年からの第二期参戦。こんなサプライズあります? 最高すぎます。
たいちゃんはM属性のため、るる、ひかるといった、自分の意見をはっきり言う強い女に惹かれがち。ひかるから「女選びちゃんとしたほうがいい。今後のために。幸せになって欲しいから」と言われていましたが、好意を見せられるとすぐぐらついてしまう癖を治して、二期はきちんと相手を見極めてからしっかり恋をしてくれることに期待です。
ひかるの言葉が、留年後の伏線にならないといいのですが。

■仏のアリー以上に仏だったたいちゃん
「キレたら歯止め効かない」と1話の自己紹介で言っていましたが、全くキレることなどなく、自責思考で相手を受け入れるスタンスの優しいたいちゃん。実は仏のアリーよりも断然仏だったのは、たいちゃんなのではないかと。
今のところタトゥー以外にヤンキー要素を1mmも感じない彼ですが、二期では舐めてるやつを海に沈める有言実行のたいちゃんを見ることはできるのでしょうか。
また、たいちゃんは話数が進むごとにキャップの位置が上にずれていき、最終的には頭の上に“ただ乗ってるだけ”みたいになっていましたが、二期まであったらこの後どうなってしまうん? キャップ宙に浮き始めます?
Netflixのとんでもないサプライズにより、余韻に浸る間もなく、このままトップギアで二期も視聴していきましょう。
(やまとなでし子)
※本記事はライター個人の感想をもとに制作しております。個人を誹謗中傷するものではありません
Netflixリアリティシリーズ「ラヴ上等」シーズン2独占配信中
作品ページ:https://www.netflix.com/title/81769466
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