
撮影:佐々木康太 取材・文・編集:五十嵐紫月/マイナビウーマン編集部、杉田穂南/マイナビウーマン編集部

自閉スペクトラム症(ASD)の新人弁護士がさまざまな壁にぶつかりながらも、独自の視点とひらめきで数々の難題に挑むハートフル法廷ドラマ『南田南弁護士は天才肌』(カンテレ・フジテレビ系)。
世界的に大ヒットしたNetflixの韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を日本版としてオリジナルリメイクした本作では、芦田愛菜さん演じる主人公・南田南が、同僚や友人、家族とのつながりを通して成長していく姿が温かく描かれています。
今回は、南を優しく見守る法律事務所の同僚・船井湊人役を演じる高橋文哉さんと、南を支えてきた父親・南田誠役を演じる東京03の角田晃広さんにインタビュー。お互いの印象や作品に込めた思い、そして「才能」についての考え方を語っていただきました。
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■コントと芝居。それぞれの「演じる」が生む、お互いへのリスペクト

――実際にお二人そろったのは今日(取材の日)が初めてなのだそうですね。お互いの印象はいかがでしたか?
高橋:(角田さんのことは)本当にテレビで見て育ったというか……今も昔もテレビが大好きで、お笑い番組もよく観ているんです。コントって、このお仕事を始める前はただただ面白く楽しんでいたのですが、お仕事を始めてからコント師の皆さんへのリスペクトが本当に増して。やられていること、ほぼ舞台じゃないですか。笑いを取って、間を取って……って、まさに“生もの”だなと感じていて、東京03さんも好きで観させていただいていました。
優しい方なんだろうなと勝手に思っていましたが、お会いしてみると本当に優しくて、すごくすてきな方でした!
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角田:気持ちがいいですね。この印象のまま、会わないでいたいくらいです(笑)。僕は、ドラマ『最愛』(TBS系)で初めて高橋くんの演技を見させていただいて、存在感がすごく印象に残っていました。皆さん思われたと思うんですけど、「この人ただものじゃないな」と。
そこからドラマやバラエティにどんどん出演するのを見ていて、今回ご一緒できるのをとても楽しみにしていました。今日の取材だけしかまだご一緒できていないのですが、本当にしっかりしているし、負けん気の強さもある。外見だけではなく内面もかっこいいな、見習いたいなと思いました。

――南の父親と、南の恋の相手という役どころなので、現実でしたらちょっと気を使ってしまうような関係性ですよね。
角田:役としてはそうなんですが……(少し考えて)「まあこの人ならいいな」って思えるかな(笑)。韓国版も拝見しましたが、あれだけ純粋で嫌な部分が見えないキャラクター、普通ありえないなって思うけど、ドラマの中で自然に存在していたし、それを日本で誰がやるんだろう? と気になった時に配役を聞いて「なるほど! ぴったりだな!」と思いましたよ。
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高橋:うれしいです。見てくださる皆さんにも伝わるようにと思いながら演じていきたいです。この2人が作品の中で会う時にどういう緊張感があるのか、そもそも会うことになるのか、まだ分からないので楽しみです。
■「天才だ」と思う人に出会ったら?

――本作では、南の持つ“天才”的なひらめきや記憶力で難題を解決に導く場面も多く登場します。お二人は、これまでに天才だと感じる人に出会ったことはありますか?
角田:僕は、アンタッチャブルのザキヤマ(山崎弘也)さん。最初に見た当時はテレビに出る前でしたけど、ライブがめちゃめちゃ面白くて。一緒にやるようになってからも、ずっと大爆笑のイメージがあります。もちろんいろんな方がいるけど、ザキヤマさんを最初に見た時は衝撃でしたね。すごい人がいるなと思いました。
高橋:蒼井優さんです。初めてお芝居を一緒にさせていただいた時、震えました。もちろん、出会う俳優の皆さん本当にすごいなと思うことの連続なのですが、同じ感覚を抱いたことがあるのはドラマ『最愛』の吉高由里子さん以来でした。“本当にすごいな”と思った感覚を5年ぶりくらいに蒼井さんに抱きました。
お二人とも、タイプは少し違うのですがとても明るくて、何の気遣いも周りにさせないような明るさと人柄の良さがある方。いろいろ気配りをしながら、直前まで他のことをしているのに、カチンコが鳴った瞬間に、“そこにいる全員をその世界に引きずり込む空気の作り方”というか……。例えるなら覇王色を使っているような。思わず自分が仲間外れにされているような感覚になってしまうくらい、圧倒的なものを感じました。

――自分にはない才能を目の当たりにした時、どのように感じますか?
高橋:自分との距離を感じます。さっき“負けん気が強い”って角田さんに言っていただいたのですが、お芝居に関する負けん気は全くなくて。「誰にも勝てない」と思ってやっています。だからこそやれている部分もあるのかなと思います。
コントでも、10人が演じたら10人の間があるじゃないですか。それと同じで、誰も正解じゃないけれど、自分の中の正義を見せつけられた感覚になるというか。自分ももっと向き合わないと失礼だな、頑張らないと、というマインドに変わっていきます。
角田:そうですね……。それこそザキヤマさんに出会ったのはこの世界に入って最初の頃で、「自分も天才なんだ」って勘違いしているような状態の時だったからよかったのかなあと思います。当然、今でもすごい方いっぱいいるじゃないですか、「俺には無理だなあ」って基本的にはなるタイプです。
――ご自身の考える、俳優やお笑い芸人としての才能とはどのようなものだと思いますか。
角田:お笑いでいうと“サービス精神”。本当にサービス精神がすごくある方が多い。僕はね、ないんですよ。ないんだけど、3人組で活動していて、例えば飯塚さんは(サービス精神が)あるので(笑)。助けられている部分はあるなって思います。
高橋:才能があると自分に対して思ったことがないので、まだ感覚が分からない部分もあるのですが……。今年、自分が主演をさせていただいた時に、前に共演した共演者や歳の近い共演者の皆が「少しでも文哉の力になれば」と言って力を貸してくれたことが、すごくうれしかったです。
それで考えたのですが、自分が「この人が主演だったらやりたいな」と思わせる役者……それこそ芦田さんもそうですが、「芦田さんがこの役をやられるのであれば、やりたい!」と思わせるような引き出しの多さと、愛される力かなと思います。自分もそういう風に思ってもらえる俳優になりたいなと思います。
――ありがとうございます。最後に、新人時代を振り返って「ここは成長したな」と感じる部分があれば教えてください。
角田:今でもよく覚えているのは、アンジャッシュの映像作品に出演させていただいた時かな。僕が児嶋さんにたばこを誘うシーンがあったんですね。でも、初めての映像作品に緊張しすぎて、たばこを吸うジェスチャーをする手がプルプル震えちゃって。そんな風に緊張がわかりやすく体に出ちゃうことは今はさすがにないから、成長したなーと思いますね。
高橋:僕はお芝居が好きになりました。デビューしたての時は「どんな世界が広がっているんだろう」という興味が強かったのですが、今はお芝居を好きになって、楽しい時も楽しくない時も、苦しい時も不安な時も全部あるからこそ好きだと思えます。楽しいことだけではないけれど、そうではない時に「なんで今自分楽しめてないんだろう」と見つめ直せるようになったことは、自分の中では成長だなと思います。

取材日が初対面とは思えないほど、和やかな雰囲気で撮影の合間にも仲良くお話されていたお二人。「才能」という抽象的な言葉に対して自分なりの答えを持っておくこと、謙虚な姿勢と相手への優しさを忘れないこと……。そんなお二人の姿は、それぞれ異なる得意分野を持つ登場人物たちがチームとなって問題を乗り越える本作の世界観とも重なります。
『南田南弁護士は天才肌』は、10月19日スタート。週の始まりに、前向きな気持ちをもらえる時間になりそうです。
『南田南弁護士は天才肌』

【放送日時】10月19日(月)スタート 毎週月曜よる10時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット) ※初回15分拡大 【原作】「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(An Astory format) 【脚本】 田辺茂範 モラル 【公式 HP】https://www.ktv.jp/minamidaminami/
高橋さんヘアメイク:YURIA(CONTINUE) 角田さんヘアメイク:樅野知子
元の記事はこちら- マイナビウーマン
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