アロウ・マクラーレンからチップ・ガナッシ・レーシングへの移籍が決まったクリスチャン・ルンガー NTTインディカー・シリーズに参戦しているチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)は9月29日、クリスチャン・ルンガーと複数年契約を締結したと発表した。ルンガーは2027年シーズンより、CGRの9号車をドライブすることになる。
ルンガーはデンマーク出身の25歳。F1直下のF2でも優勝経験を持ち、アルピーヌF1チームのシミュレーター・ドライバーを務めた後、2021年にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)からインディカー・シリーズに参戦。RLL在籍時の2023年にはカナダ・トロントの市街地レースで初優勝を飾り、2025年にはアロウ・マクラーレンに移籍している。
これまでに計87戦に出場し、RLLでの1勝に加え2026年にはマクラーレンで2勝をあげ、表彰台は16回、トップ5には21回入る実績を残している。2026年にはシリーズランキングでは自己最高位となる3位を獲得するなど調子を上げていた。
しかしながら、アロウ・マクラーレンはスコット・ディクソンとフェリックス・ローゼンクヴィストの獲得を発表。ルンガーはチームから放出されることが決定。その結果ルンガーは、移籍先としてディクソンが乗っていた9号車のシートを獲得し、ホンダ陣営の仲間入りとなった。2027シーズンからは、いまや絶対王者として君臨するアレックス・パロウや若手キッフィン・シンプソンとともに、4連覇中のCGRの一翼を担う。
「来シーズンからチップ・ガナッシ・レーシングに加われることを、大変光栄に思う」とルンガー。
「象徴的な『No.9 PNCバンク・ホンダ』をドライブできるということは、この移籍をさらに特別なものにしている。CGRは何十年にもわたってインディカー界の基準を築いてきたチームであり、その伝統の一翼を担う機会を得ることは、私がキャリアを通じて目指してきたことでもある」
「これからの展開を思うと、とてもワクワクするよ。チップ・ガナッシ・レーシングの皆とともに仕事をし、勝利やチャンピオンシップ、そしてインディアナポリス500での優勝を目指して戦える日が待ちきれない」
25歳のルンガーは、これまでロードコースと市街地コースの双方で勝利を収め、2026年にはオーバルコースでも初の表彰台を獲得するなど、インディカー・シリーズにおいて急速に万能な才能を持つドライバーへと成長している。
「クリスチャンをチップ・ガナッシ・レーシングに迎えられることを嬉しく思う」と、チームオーナーのチップ・ガナッシは語っている。
「彼がNTTインディカー・シリーズでさらなる成功を収める能力を持っていることは分かっており、No.9チームとともに彼が次のレベルへ到達できるよう支援することが楽しみだ」
「彼はすでにレースに勝てることを証明しており、これほどの実力を持つドライバーが市場に出ることは稀なことだ。我々の歴史を通じて、若き才能を見出し、その可能性を最大限に引き出し、チャンピオン争いができるドライバーへと育て上げることは、我々が得意としてきたことのひとつ。クリスチャンには、その役割を担う次なるドライバーとなるための才能がすべて備わっていると信じているよ」
[オートスポーツweb 2026年09月30日]