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帰る居場所があるのに、帰りたくない。今、そんな帰宅恐怖症の既婚男性が急増しています。
あなたの旦那さん、帰りが遅い、もしくは”何かと理由をつけては家に帰ってこない”なんてことはありませんか?
本来ならば、仕事の疲れをとって羽を伸ばすための場所である家が、この世で一番居心地の悪い場所になる。それって、パートナーである女性にとっても悲しいことですよね。
体験型恋愛コラムニストの神崎桃子さんによると、男性が帰宅恐怖症に陥ってしまうのは、妻の愚痴や叱責に耐えられないこと、そして、結婚生活において自分の居場所がなくなることが大きな原因なのだそうです。
そこで神崎さんに、帰宅恐怖症の男性のリアルな本音を教えていただきました。心当たりがないか、確認していきましょう。
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■1:家にいても孤独感や疎外感を感じるのが辛い
「家に帰っても”お帰り”と家族に出迎えてもらえず、”お疲れ様” ”今日もご苦労さま”などの労いの言葉もない。それどころか、早めに帰ると妻が露骨に嫌な顔をする。
家族のために働いて帰ってきているのにまったく歓迎されない。しかも、夕食は家族と別々。自分の帰りがさほど遅くなくとも、奥さんと子どもは先に夕食を済ませているか、自分だけのけ者で同じテーブルでは食べさせてもらえない」
家族から邪険に扱われる家に誰が帰りたくなるでしょうか? これでは、家に帰りたくなくなるのも当然ですよね。
神崎さんいわく、「普段から奥さんが旦那さんに感謝の念を抱いている様子を見せないと、子どもも父親をないがしろにしたり、馬鹿にするようになる」のだとか。
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一家の大黒柱であるはずの父親なのに、母親だけでなく、子どもたちからも馬鹿にされる。
これでは、旦那さんが家に居づらくなるだけでなく、子どもたちが父親を敬うことがないまま育ってしまいます。旦那さんにとっても、子どもたちにとっても、良いことなどひとつもありません!
■2:休日に何もしないでごろごろしていると怒られるのが辛い
「たまの休日である日曜日。家でごろ寝しながら、ただただ、テレビを眺めるのが至福の時間なのに、”いつもだらだらして! 少しはちゃんとしてよ!”と妻に毎回怒られる」
自分が家事をしている中、ごろごろしている旦那が目につくとイラッとしてしまうかもしれません。しかし、これも男性にとっては、大切な時間なのです。
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「女性は、買い物をしたり、お喋りをすることがストレス解消になりますが、男性にとっては、何もせず、ただただ、頭を空っぽにしてボーッとする時間がストレス解消の時間となるのです。
”休日を自分のために使えない” ”結婚して自分の時間がなくなった”と嘆いている男性は非常に多くいます。せめて、自分の仕事が休みの日くらい自由に好きなことをさせて欲しいと望んでいるのです」
■3:気遣いをしないと「言わなくても気付いてよ」と怒られるのが辛い
「”部屋が汚い” ”テーブルの上が散らかっている” ”床に物を置かないで” ”壁が汚れている” ”タンスの中がごちゃごちゃじゃない” ”コーヒーの粉が無くなった”などと、しょっちゅう奥さんから言われる。
最終的に”言わなくても気付いて動いてよ!”のセリフも。”気付いてよ”って言われても……」
何かひとつの行動をするたびに、奥さんからダメ出しや注意をされる。一見、どこの家庭でも見られる光景ですが、このようなことも旦那さんが家に帰りたくなくなる原因へとつながるのだそう。
「一部の几帳面で潔癖症な男性を除けば、男と女では、汚れているとか片付いていないという感覚のレベルが全く違います。
また、男性は職場で仕事を円滑に進めるため、細かいことに気を配ったり、上司への気遣いをしていますが、家ではその張りつめたセンサーはオフになります。
男性からすれば家は完全にオフの場所。そもそも、職場だけでなく、家でも気を遣えというのは難しいものです。職場では上司に怒られ、家では奥さんに怒られるなんて状況を作らないよう注意しましょう」
■4:何度も何度も同じ話を蒸し返されて辛い
「”冷蔵庫にあるプリン食べたでしょ?” ”私のシャンプー使ったでしょ?” ”トイレの便座が上がりっぱなしだったよ”など。
そんな日常生活の下らないことで言い争いになったとしても、次の日には、怒りもおさまっているのが男性。でも女性は違う。朝起きても、まだ怒っている。しかもまた同じ言い争いを始めようとする」
奥さんの愚痴を聞くのも旦那さんの務め。そんなふうに、自分に都合の良い言い訳をしては、旦那さんと言い争いをしていませんか?
しかし、男性にとって、同じ話を繰り返し聞かされることは、苦痛以外の何ものでもないのです。
「妻の愚痴や不満を聞かされるというのはどこの家庭でもよくあること。ただ、同じ不満を何度も聞かされる方からすれば、たまりません。
男性は、同じ話を蒸し返されることを一番嫌います。”その話はもう終わったはずだろ” ”どうしてまた言い出すの?” ”いやなことは思い出したくないのに……”と辟易するのです」
仕事で家にいる時間が少ない父親よりも、ずっと家にいてくれる母親に子どもが懐いてしまうのは仕方ないことかもしれません。
しかし、家族のために働いてくれている父親を見下すような態度をとったり、のけ者にしてしまったり、といった環境では、父親である男性の居場所を失うだけでなく、子どもの教育にも悪影響を及ぼしてしまいますよね……。
以上、4つの本音を読んでみて、いかがでしたか? 帰宅恐怖症予備軍を作っていた、なんてことはありませんか?
こんな夫婦関係では子どもが将来、家庭を作ること希望を持てなくなってしまうかもしれません。家族みんなが「早く家に帰りたい」と思うような居心地のいい家庭を作ることを頑張っていきましょう!
【取材協力】
※ 神崎桃子・・・酸いも甘いも噛み分ける“体験型コラムニスト”。
数々の職歴とバラエティに飛んだ男性遍歴から得た“雑草魂”と“自虐ネタ”を武器に、女性達へ恋愛の教訓を伝授。ダメンズを痛快にぶった斬る『恋愛サファリパーク』(すばる舎)は、大手電子書店にて2012年恋愛実用部門売り上げ第1位を獲得。
その他の著作として『逃げる男』(文芸社)がある。
サイトは『痛い女はもう卒業!アナタの失敗を武器にする恋愛サバイバル教官 神崎桃子』、Facebookページは『神崎桃子オフィシャルFacebookページ』、ブログは『体験型恋愛コラムニスト神崎桃子の”草食男子お仕置き日記”』。
現在、『LAURIER(ローリエ)』でコラム連載中。
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