大人になっても娘に依存してくる「母の呪縛」から逃れる方法

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2014年07月28日 21:00  &Mama

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大人になっても娘に依存してくる「母の呪縛」から逃れる方法

子を思うことは親として当然です。それは、母性があるからです。でも、いきすぎて「子どもが私の生き甲斐〜」となると、その子どもが窮屈に……。


今、親の”呪縛”に困っている女性が非常に増えています。NHKの『あさイチ』でも「母が重たい……」というテーマが取り上げられ、たいへん話題になりました。


子育てを通して、自己実現する。つまり、「子どもがちゃんとした作品に育つことが自分の価値を決める」と思っている50代の母を持つ、そこのあなた!


子どもを生んで母となっても、日常生活に侵入してくる自分の親に苦しんでいませんか?


そこで今日は、『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者の立石美津子が”母親の呪縛から逃れる方法”について語りたいと思います。



■1:依存親と物理的に距離を置く


まずは、物理的に距離を置いてください。顔を合わす時間や回数が減ると、親の呪縛から解放されていきます。一緒に住んでいる場合は、あなたが家を出ましょう。


もし、”味噌汁の冷めない距離”に住んでいて嫁に行っているのにあれこれ干渉される場合は、遠い場所に引っ越すことが大事です。


同居が避けられない場合は、食事や買い物に誘われても断ってください。最初は罪悪感があるかもしれませんが、「私以外の人と関わる楽しみを持つべき」と信じましょう。


自分に依存させないために、「たまにはお父さんと行きなよ」などと勧めるのもひとつです。



■2:「私がいないとダメ」と思わない


親の仕事は、子どもを自立させ、世に送り出すことです。いつかは誰しも、親離れをしないといけません。


そのため、「自分の世話をやきたがる母から、生き甲斐を奪ってはいけない。私がいないと母はダメになる」と思うのはNG。


娘依存症のお母さんに、「別の世界を持ってほしい」「私以外にやりがいのあるものを見つけてほしい」「母が重くてうっとうしい」と思いながら、「まだ私が”困ったちゃん”でいて世話を焼いてもらおう」という気持ちもあると、次第に”共依存”の関係になってしまいます。


親の呪縛から逃れるには、これを断ち切らないといけないのです。「私がいないと母はダメになる」と思わないで、「親離れしないと母がダメになる」と思うようにしましょう。



■3:「親は感謝しなくちゃダメ」と思わない


子どもを持つことを選択したのは、親の意志です。よく、「産んで育ててもらったのだから親に感謝しなくてはならない」と言う人がいますが、こんなことを気にする必要はありません。


価値観は人それぞれですし、全ての親が優しくて子ども思いとは限らないです。幸せな家庭で育った人の言うことに、流されないようにしましょう。


あなたの人生は、親のものではなくあなたのものです。あなたが主役なのです。あなたは自由になってもいいのです。


”干渉してくる親を憎む心”をあなたが持ったとしても、”罪悪感を感じない”こと。呪縛から逃れるには、一般論にいちいち振り回されない心構えが大事です。



■4:「私は幸せになっちゃダメ」と思わない


仕事で夜遅くに帰宅して、「毎晩、遅いのね。私はあなたを妊娠した時、仕事を捨てて専業主婦になったのよ。せっかく苦労して育てたのに私を独りにして……」と娘の幸せを妬むような言動が見えたら要注意です。


「苦労して自分を育ててくれたのだから、母以上に幸せになってはいけない」と思わないこと。親子でも、別々の人間です。一緒の生き方をする必要はありません。


また、昔と今では時代が大きく変わっているので、堂々とお母さんができなかったことをしていけばいいのです。


娘が自分よりいい夫を選び、いい家庭に嫁いだ、仕事で成功した、ということを妬む気持ちは、親としてはかなりおかしな感情。


子どもに自分の不幸を押し付けるのは、正しいこととは言えません。「お母さんの考えはおかしい」と考えましょう。



■5:嫌なことはハッキリと「嫌」と言う


子どもが風邪を引いた時、「あなたがいながら、何で風邪を引かせるの! ちゃんと気温に合わせて服を選んでいるの?」と孫が体を壊す度にネチネチ言われる。


すると幼い頃「何でこんな成績とってくるの!」と暴言を吐かれた光景がフラッシュバックする、ということはありませんか?


こんな時、もう我慢することありません。「私の子どもだから心配してくれるのはいいけど、指示や命令はこれ以上しないで、私はそのキーキー声が小さい頃から苦しかったの」とハッキリと言いましょう。


「そんな風に感じていたなんて思いもよらなかった」とお母さんは思うでしょう。


関係性が良くなる保証はありませんが、ある程度の距離をお母さんが置いてくれるに違いありません。すると、親の支配が少しずつ消え、自分らしく子育てできるはずです。



もし、あなたの親が毒親なら、ちょっと荒療治ですが上記5つをやってみては? 徐々に長年苦しめられてきた呪縛から解放されていくはずですよ。



【著者略歴】


※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。


現在、教室に3歳〜小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。


著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』&『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)、『はずれ先生にあたったとき読む本』(青春出版社)がある。



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  • 父親から離れて気持ちとかだいぶ楽になった。今でも子どもは自分の思い通りになると思ってるあたりが腹立つけど。まぁ、私に関係無いことなら好き勝手やってくれ。
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