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子供には、物事を自分で考え課題解決できる思考力のある子に育ってほしいですよね。そんな思考力のある子に育つかどうかは実は、“親の普段のコミュニケーション”のあり方にかかっています。
とくに、親子の間で、普段どんな“質問”のやり取りが交わされているのかということは、とても大切です。今日は、コミュニケーションライターの黄本恵子が、“思考力のある子に育てる3つのポイント”をお伝えします。
■1:質問されたら答えを与えず、こちらからも質問をする
人は、“質問をされると答えを考える”ようにできています。ですから、普段から親がどんな質問を子どもに投げかけているか、というのは子供の思考力を養う上で大切です。
子供がなにか質問をしてきたときや、困ったことがあったとき、すぐに助け舟を出していませんか?
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親が質問に答えたり、手助けをしてあげるのが確かに一番手っ取り早い解決法なのですが、子供の思考力を鍛えたいなら、安易に答えを与えないようにしましょう。
そして、「どうすればうまくいくと思う?」「どうすればいいと思った?」と質問してあげましょう。そうすることによって、子供は自然に考える力が身につくようになります。
もしくは、「どこか本に載ってるかもしれないよ、調べてみようか?」「●●ちゃんの知りたい答えは、どんな本に載ってそうかな?」というように質問をして、“分からないことは本などで調べれば分かる”というヒントを与えてあげるのも効果的です。
■2:「なぜ?」という疑問詞はなるべく使わない
普段、子供に対して「なんで〜しなかったの?」「なぜ〜なの?」という質問をしているママは多いのではないでしょうか。
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しかし、これは質問というより“詰問”です。「なぜ?」という疑問詞には、相手を責めたり、相手がしてしまったことを責めるニュアンスがこもっています。「なぜこんなこともできないの?」「なぜこんなことしたの?」「なんであなたはいつもこうなの?」……、そう言ってしまいたくなる気持ちも分かりますが、そんな質問をしても、基本的にはなんの解決にもなりません。
子供は責められていると感じ、萎縮して「ごめんなさい」と謝るか、「だって……」と言い訳をすることしかできません。
子供の思考力を鍛えたいなら、子供がなにか失敗や悪いことをしてしまったとき、「なんで!?」という疑問詞は抑えて、「次はどうしたらうまくいくと思う?」「どうすれば良かったのかな?」と質問をしてみましょう。
このように尋ねられると、子供は萎縮したり卑屈になったりすることなく、前向きな心で正しい行動を選択できるようになります。
■3:子どもが質問をしてきたときは、「いい質問だね〜!」と褒めてあげる
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人間は叱られるより褒められるほうがやる気の出る生き物ですが、子供は特に褒められるのが大好きな生き物です。
子供に考える楽しさを身につけさせたいなら、子供が質問をしてきたときは「いい質問だね〜!」「いいところに気がついたよね〜!」と池上彰さんばりに褒めてあげるのも、効果的かもしれません。
そうすることで、子供は質問をすることが大好きになります。人の話を聞くときや本を読むとき、ただボーッとして聞く(読む)のではなく、頭を使い考えるようになります。
いかがでしたか? 親というのは、子供に物事を与えてあげる、答えを用意してあげる、人生のレールを敷いてあげるのが仕事ではなく、むしろ、“親がいなくてもたくましく生きていけるようにしてあげる”のがその役目だと思っています。
自分で物事を考え、問題を突破できるような人間になるために、普段から効果的な質問で子供に“考える楽しさ”を与えてあげましょう。
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【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。現在、1児の母。日々ヤンチャぶりが増す息子に振り回されながら、執筆業に励んでいる。
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