若手とベテランが融合 強い中日投手陣が戻ってきた!

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2016年04月09日 20:11  ベースボールキング

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ベースボールキング

中日の谷繁元信監督
◆ 先発、リリーフともに安定

 4連勝と勢いに乗る中日は9日、本拠地ナゴヤドームで巨人と対戦し、0−0で引き分けた。

 延長12回を無失点に抑えたように、投手陣が全体的に良い。先発はエースの大野雄大、昨季10勝を記録し今季もここまで2勝を挙げる若松駿太の二枚看板は安定感抜群。

 3枚目以降は手薄な印象はあるが、3日のヤクルト戦で今季初勝利を挙げたネイラー、6日のDeNA戦でプロ初完封を挙げた小熊凌祐、7日のDeNA戦で6回を1失点に抑えたジョーダンなどがローテーションに定着すると面白い。

 リリーフ陣は救援防御率リーグトップの1.80。特に昨季不安定な投球を見せていた福谷浩司が、四球から崩れることがなくなり、開幕から安定した投球を披露。ここまで8試合に登板して、4セーブ、防御率0.00を記録する。

 セットアッパーは又吉克樹、田島慎二と実績のある若手2人が務める。田島は0−0の8回から登板した9日の巨人戦で、3つの四球を出したが、今季は8試合に登板して失点は1度もない。

 さらに、高卒7年目の左のサウスポー・小川龍也も台頭。キャンプ、オープン戦で結果を残し開幕一軍を掴んだ小川は、当初は左のワンポイントとして期待されていたが、3月30日の広島戦では2イニングを完璧に封じた。

 昨季50試合に登板して防御率1.57を記録した岡田俊哉が不振で現在二軍落ちしているが、その不安を感じさせないほどリリーフ陣の層が厚くなっている。

◆ 黄金時代を知る2人が復帰!

 また、中日の黄金時代を支えた吉見一起と岩瀬仁紀の2人が戻ってきたのは大きい。9日の巨人戦に先発した吉見は、ストレートにスピードはないものの、抜群の制球力で凡打の山を築く。両チーム無得点で迎えた5回に二死三塁のピンチを招いたが、長野久義を初球のスライダーで遊ゴロに仕留め無失点で切り抜ける。6回と7回も0に抑え、吉見は復帰初戦を7回、91球、5安打、6奪三振、1四死球、無失点と危なげない投球内容だった。

 日本プロ野球通算歴代1位の402セーブをマークする岩瀬は、8回一死満塁という場面で612日ぶりに一軍登板。数多くの修羅場を潜り抜けたベテランは、4番ギャレットに対して初球のスライダーが高めに浮いたが、3球目のスライダーで、二ゴロ併殺に打ち取り、絶体絶命のピンチを0に抑えた。

 黄金時代を知る吉見と岩瀬が一軍に復帰し、若手・中堅が融合する中日投手陣。この先も投手陣が安定した投球を続ければ、1点を守り勝つ“中日らしい”野球を展開できそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • 近藤コーチが森繁ヘッドに次ぐ一軍投手の責任者になったことも大きいですね。投手からもベンチからも意見や要望をうまくまとめて切り盛りする手腕に定評ありますし。
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