佐々木朗希、運命の3.11にWBC初白星「今日このマウンドに立てたことに感謝」

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2023年03月11日 23:24  ベースボールキング

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ベースボールキング

先発で好投しバッテリーを組んだ甲斐(左)とタッチを交わす佐々木
◆ 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
【1次ラウンド・プールB】
○ 日本 10 − 2 チェコ ●
<3月11日 東京ドーム>

 野球日本代表・侍ジャパンの佐々木朗希投手(21=ロッテ)が11日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』の第3戦・チェコ代表戦に先発登板。毎回の8三振を奪うなど4回途中2安打1失点(自責点0)と好投し、WBC初白星を手にした。

 初回、先頭のメンシクを右飛に仕留めると、メジャー経験者の2番・ソガードはフォークで空振り三振。簡単に二死を奪ったが、3番・クラップに163キロを左翼線へ運ばれ二死二塁のピンチを招いた。4番・セルヴェンカは遊撃正面のゴロに打ち取ったが、これを今大会初スタメンの中野(阪神)が一塁へ悪送球。思わぬ形で先制点を失った。

 2回は二死から四球を与えたが、9番・ハイトマーを遊ゴロに退け無失点。3回は一死から安打と四球で一、二塁のピンチを招いたが、セルヴェンカを145キロのフォークで空振り三振。続くメンシクは中飛に退けた。

 3−1と逆転してもらった4回は、先頭で粘るムジクをフォークで空振り三振。続くエスカラには追い込んでからの直球が引っ掛かり死球を与えた。それでも、続くスモーラはフォークで空振り三振。ここで投球数が大会規定の65球を越え降板となった。リリーフした宇田川(オリックス)がハイトマーを三振に仕留め、佐々木の登板結果は4回途中66球、2安打1失点(自責点0)、8奪三振3四死球。最速は164キロを記録した。

 5回からは同い年で仲の良い宮城(オリックス)が力投。9回までの5イニングを2安打1失点に抑え、こちらはWBC初セーブを記録した。打線は1点を追う3回、5番・吉田(レッドソックス)の2点適時二塁打などで逆転に成功。4回は、1番・ヌートバー(カージナルス)、2番・近藤(ソフトバンク)、3番・大谷(エンゼルス)の3連続適時打などで一気に4点を加えた。5回以降も代打・牧(DeNA)の左越えソロなどで3点を追加。終わってみれば10−2の大勝で、1次リラウンド突破に王手をかけた。

 白星は佐々木につき、WBC初白星をゲット。試合後はお立ち台に上がり、「イニング途中で代わってしまったり、球数がかさんでしまったが、どうにか最少失点で投げることができてよかった。フォークを有効に使うことができました」と振り返った。

 岩手・陸前高田市出身で、12年前の3月11日に東日本大震災を経験。父と祖父母を亡くした。「いろいろありましたけど、自分ができることをしっかりやって、今日このマウンドに立てたことに感謝しました」と右腕。この日は地元でもパブリックビューイングが行われ「たくさんの応援が力になりますし、これからも試合はあるので、引き続き応援のほどよろしくお願いします」と次なる戦いを見据えた。

このニュースに関するつぶやき

  • 片手間に野球をやってるチェコ選手も素晴らしいプレーでした。紳士的だし応援したくなります。
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