＜頂き物にケチつける＞【後編】「1000円のお菓子は非常識」って本気！？値段で文句を言う親は……

前回からの続き。息子さんの彼女（19歳）が「挨拶をしたい」と訪ねてきたという投稿者さん。初めて会う彼女の持ってきた手土産が、1,000円の菓子折りだったのだそう。「挨拶にくるのに1,000円の菓子折りはありえない！　非常識だ」と息巻く投稿者さんに対し、ママスタコミュニティのママたちは「しっかりした彼女」「投稿者さんの方が求めすぎ」と投稿者さんへの非難が続出します。つくづく自身の価値観を正義としてはいけないな……と感じますね。
さらにママたちからは「ところで、投稿者さんの息子さんはどうなの？」という質問に溢れて……。

手土産の内容は息子さんからのアドバイスかも？

『息子さんがアドバイスしたんじゃない？「うちの母親なんて安物の洋菓子でも渡しとけば喜ぶから、かしこまらなくていいよー」とか』

『アンタの息子が「これでいいよ。そんな高いもの用意しなくて」って彼女に言ったと考えられないの？』

『息子さんが「気持ちでいいよ。大袈裟じゃなくていいよ」って言ったとも考えられるけど』

彼女にとっても投稿者さんは初めて会う相手です。挨拶をするにあたって彼氏である息子さんに「どんなものを持っていけばいいかな？」と聞いたかもしれません。食べものには好みもあります。もしかしたら一緒に選んだ息子さんが「これでいいよ」と1,000円の菓子折りを指定したのかもしれません。
そこまで想像力が働かず、一方的に”彼女”だけを責めるところに”息子の彼女”に対する目線の厳しさを感じてしまいます。やはり「女の敵は女」ということなのでしょうか……。

投稿者さんの息子さんはいくらの菓子折を持って行ったの？

『息子はどんな手土産を持ってどんな身なりで彼女の家に挨拶に行ったの？　まさか挨拶に行ったこともないのに、来てくれた彼女に文句言ってるわけではないよね？』

『あなたの息子は彼女の親に挨拶してるの？　何を持って行ったの？　まさか手ぶらじゃないよね？』

『肝心の息子さんは、どの程度の手土産を先方に渡したのかを先に確認した方が良いと思いますよー』

そもそも彼女が「挨拶したい」と言ったのであれば、もちろん息子さんも彼女の親に挨拶をしているはずなのでは？　と、ママたち。そのとき息子さんは彼女の親御さんに何を持っていったの？　手ぶらではないよね……？　それを把握していない投稿者さんはどうなの？　と、ママたちのコメントはますます痛いところをついていきます。
仮に息子さんの挨拶がまだなのであれば、先に挨拶にきてくれた彼女に対して「1,000円の菓子折りはどうなの？」と言える立場にはないですよね。

息子さんの将来のためにも心がけたいこと

『人の家に行くときは手土産を持っていかなきゃ、と考えてくれるいいお嬢さんだと思うけど。値段とかそんなの大事？』

人の家に挨拶に行くときは手土産を持っていくと考え、実行できる彼女を”素敵な人だな”と思ってあげて欲しいとママたち。きっと彼女の親御さんが日ごろからそう教育されてきたのでしょうし、それを素直に受け取っているところに育ちの良さを感じますね。

ママたちは将来の投稿者さんと息子さんの生活を心配してこう言います。

『人からもらったものに文句を言う親は嫌だな……』

『こんな母親がいたら、息子さんは一生結婚できないかもね』

人が持ってきてくれたものに文句を言うような人が義母だとしたら、お嫁さんが苦労するのは目に見えています。「自分がもしお嫁さんの立場だったら逃げてしまう」というコメントもありました。

ここは息子さんのためにも、投稿者さんが価値観を変えるときかもしれませんね。

『どんどん遠ざかってくから忘れがちだけど、自分達がその年齢のころはどうだったかを忘れてはダメ。自分が就職や結婚・出産、ママ友付き合いのなかで身につけてきたスキルを19歳に求めてはダメよ』

投稿者さんが「1,000円の菓子折り」を失礼だと思う価値観も決して間違ってはいないでしょう。しかし投稿者さんは今までの人生経験からその価値観に至ったのです。それと同じレベルのものを19歳の彼女に求めるのは、少し酷なことかもしれませんね。昔の自分を思い出し、若い人の行動はおおらかに受けとめつつ、まずは「息子の彼女」という存在を受け入れるところから始めてみてはどうでしょうか？

文・渡辺多絵　編集・すずらん　イラスト・マメ美

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