「能吏」から脱却目指す=加藤勝信元官房長官―総裁候補が走る

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2024年09月19日 08:02  時事通信社

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時事通信社

SNS用の自撮り動画「かつのぶフレーム」を撮影する加藤勝信元官房長官=15日、福島市
 「国民の所得倍増に命を懸けて取り組む」。10日の出馬表明会見で発したのは、「歩く官僚答弁」ともやゆされた従来のイメージを覆す力強い言葉だった。安倍、菅両政権を中枢で支えた「能吏」が「党の顔」への飛躍を狙う。

 2012年に首相に返り咲いた故安倍晋三氏に重用され、政権のかじ取りを間近で学んだ。「私にはアベノミクスの精神が染み込んでいる」と語り、安倍路線の継承を掲げる。北朝鮮拉致被害者家族とは、拉致問題担当相退任後も交流を重ねる。

 目標を定めたら、達成まで粘り強く取り組むタイプ。衆院選初当選までに2度の落選を経験した苦労人だ。宰相の座への意欲はかねて秘めていた。推薦人確保に苦戦したが初挑戦にこぎつけた。

 厚生労働相を3度務めた社会保障の専門家。15日には福島市の医療関係者会合で「社会保障をやってきた候補は他にいない」と支持を訴えた。

 「地味で堅い」という自身のイメージは自覚している。娘の協力の下、SNSなどで「気さくなお父さん」の素顔を売り出し中だ。 

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