アメリカのバイデン大統領は、有罪評決を受けた次男・ハンター氏の恩赦を発表しました。一方、トランプ次期大統領は、中東担当顧問に次女の義理の父を指名しています。
バイデン大統領
「ピーチとブロッサムに恩赦を与える」
先週、感謝祭の恒例行事として2羽の七面鳥に恩赦を与えたバイデン大統領。大統領が持つ特別な権限である「恩赦」で、次に罪を帳消しにしたのは自身の家族でした。
バイデン大統領(1日)
「本日、私は息子のハンターの恩赦に署名した」
バイデン氏の次男・ハンター氏は、薬物依存を隠して違法に銃を購入した罪などで有罪評決を受けるなどし、今月、量刑が言い渡される予定でした。
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これまで、司法判断を尊重する姿勢を示し、繰り返し恩赦を否定してきたバイデン大統領。その態度は、司法制度を敵視するトランプ次期大統領と対照的とも言えるものでしたが、任期があと50日となる中、態度を一転させた形です。
その理由についてバイデン大統領は声明でこう主張しました。
バイデン大統領
「私は息子が不公平に起訴されるのを見ていた。生々しい政治が悪影響を及ぼし、誤った審判につながったと思う」
一方、トランプ次期大統領も。
トランプ次期大統領
「マサド・ブーロス氏が中東問題担当の大統領上級顧問に就任することを誇りに思う」
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ブーロス氏は、トランプ氏の次女・ティファニー氏の義理の父です。中東地域で豊富な人脈を持つレバノン系の富豪で、大統領選挙ではアラブ系有権者の支持拡大に貢献したとされます。
トランプ氏は、長女・イヴァンカ氏の義理の父を駐フランス大使に指名していて、外交分野での親族の起用が相次いでいます。