道路気象予測 西日本も影響大 普段あまり雪が降らない地域も積雪や路面凍結に注意

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2025年02月07日 07:28  日本気象協会

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日本気象協会

道路気象予測 西日本も影響大 普段あまり雪が降らない地域も積雪や路面凍結に注意

今日7日から明後日9日頃にかけて、日本海側は大雪や吹雪。普段、あまり雪に慣れていない西日本太平洋側の平地も、積雪や路面凍結に注意。交通への影響が大きくなる恐れ。



●四国など西日本太平洋側でも積雪増


今日7日(金)から明後日9日(日)頃にかけて、強い寒気が居座り、日本海側に限らず太平洋側にも雪雲が流れ込みます。

近畿から九州にかけて、日本海側は断続的に雪や風が強まるでしょう。今日7日夜から8日にかけて、道路への影響が拡大することが予想され、9日にかけても影響が続きそうです。
近畿の太平洋側や四国、九州南部も、8日を中心に積雪や路面凍結に注意が必要です。たとえ、路面がうっすら白くなるくらいでも、ノーマルタイヤでの走行は大変危険です。冬の装備を万全にしたうえで、時間に余裕を持って慎重な運転を心がけてください。


●北・東日本 さらなる大雪に警戒を


北日本と東日本も、9日頃まで広い範囲で雪が続きます。
北海道や東北は日本海側を中心にさらなる大雪の恐れがあり、北陸も積雪が急増する所があるでしょう。場所によっては、除雪が追い付かないような状況になり、道路の通行止めや大規模な渋滞が発生することも想定されます。車の運転は可能な限り控えたいところですが、仕事などで止むを得ない場合、食べ物や飲み物を多めに積んでおいたり、防寒具を用意したり、除雪のためのスコップを用意したりと、いざという時への備えをなさってください。
東海は、特に雪の量が多くなるのは岐阜県の山沿いで、岐阜県の平地や三重県の平地、名古屋市周辺にかけても、雪が積もってきそうです。道路への影響に加えて、電車など公共の交通機関の乱れにも十分な注意が必要です。


●ノーマルタイヤの危険性


雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。

雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。

雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。


●雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を


もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。



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