一時孤立の旅館、再び通行止めに 雪崩2回目で 福島・野地温泉

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2025年02月10日 16:51  毎日新聞

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雪崩により通行止めとなった県道=福島市で2025年2月10日午前10時12分、松本ゆう雅撮影

 10日午前4時ごろ、福島市土湯温泉町の野地温泉に通じる県道が雪崩で塞がり、約5・6キロにわたって通行止めとなった。福島県によると、山間部の旅館に宿泊していた客や従業員ら約160人が一時孤立した。午前10時半に県の除雪作業で車が通れるようになり避難を開始したが、1時間後に再び雪崩が発生して通行止めとなった。夕方時点で旅館3軒に約50人が取り残されている。


 けが人や行方不明者などは確認されていない。旅館の電気やガス、水道などのライフラインは維持されているという。


 孤立した「野地温泉ホテル」に妻と宿泊していた千葉県船橋市の男性(68)は送迎バスでJR福島駅に着き、「もともと狭い道路で、前日に通った時も対向車とすれ違うのが大変そうだった。道路には倒木もあったが、大事にならなくてよかった」とほっとしていた。2度目の雪崩で県道が再度通行止めとなった影響で、福島駅前のバス停では、宿泊をキャンセルする人の姿も見られた。


 雪崩の発生現場はJR福島駅から南西に約20キロの県道。【松本ゆう雅】



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