中居正広(52)の女性トラブルをめぐる一連の騒動を受け、25年3月期の広告収入が当初の予想より233億円の減収となることが発表されているフジテレビ。今後は、制作費を抑えるためにドラマやバラエティ番組の再放送が増えるのではないかという見方もある。
そこで今回本誌は、放送された年代別で「再放送してほしいフジテレビのドラマ」について、ドラマ好きの男女500人にアンケートを実施した。
今回発表するのは2000年代編のランキングだ。
2000年代初頭といえば、厚底ブーツを履いたギャルが街を闊歩していたころ。エンタメ界では、ドラマ『冬のソナタ』をきっかけに主婦層で韓流ブームが到来したほか、経済面ではリーマンショックの打撃を受け、派遣切りも社会問題になった。
また、デジタル化が一気に進んだ年代でもある。2000年には携帯電話の契約数が固定電話を超え、あっという間に音声通話の核に躍り出たほか、テレビ番組をより高品質・高画質で見ることのできる「地デジ」が2003年にスタート。この地デジ化により、2006年からは携帯電話やカーナビなどモバイル端末で地上デジタル放送を見ることができるサービス「ワンセグ」も始まった。
|
|
ドラマを快適に見られる環境が整備され、通信手段までも変わっていった2000年代。「大昔というわけではないが、もう一度見たい!」と、人気を集めた作品とその理由をみていこう。
■第3位『Dr.コトー診療所』
2003年7月から、水曜10時に放送されていた本作。東京から離島に赴任した吉岡秀隆(54)演じる外科医・五島健助(コトー先生)と島の人々との交流を描いたヒューマンドラマで、山田貴敏による同名の漫画が原作だ。
設備や人手の足りない離島医療の厳しさや離島で暮らす人々の絆をリアルに描いた作品で、島でたった一人の医師として日々命に向き合うコトー先生の奮闘ぶりに涙する視聴者が続出。
看護師役の柴咲コウ(43)、漁師を演じた時任三郎(67)、お食事処を営む茉莉子を演じた大塚寧々(56)など、脇を固める俳優たちも実力派揃い。
|
|
ストーリーもさることながら、ロケ地となった与那国島の景色が美しすぎると絶賛され、ファンたちの聖地巡礼が絶えず、今でも実際に撮影で使用した診療所が見学できる。
アンケートでは《中島みゆきの主題歌「銀の龍の背に乗って」といい、綺麗な絶景といい、吉岡秀隆の穏やかな口調といい全てがエモすぎる!》《何かとギスギスしている今こそ再放送で見たら、心が浄化できそう!》と票を集めた。
もう一度見たい理由としては次のような声が。
《吉岡さん、柴咲さんが素晴らしい。とても感動しました》
《ストーリーの面白さと島の綺麗な景色に癒されるから》
《離島での医療の問題、命、人と人との繋がり、親子の愛情など。色々と考えさせられる内容で時代に関係なく、繰り返し見ても心に響く作品だと思ったから》
連続ドラマとしては2シリーズ、スペシャルドラマが1回放送。2022年には16年ぶりとなる劇場版が公開され、興行収入16億円を突破するヒットを記録した本作。新作も期待したいところだ。
|
|
■第2位『ランチの女王』
2002年7月から、月曜9時に放送されていた同作。洋食店「キッチンマカロニ」を舞台に繰り広げられる、竹内結子さん演じる主人公・麦田なつみと店を切り盛りする鍋島四兄弟との恋模様を描いたホームラブコメディだ。
とにかく鍋島四兄弟のキャストが豪華! 長男を堤真一(60)、二男を江口洋介(57)、三男を妻夫木聡(44)、四男を山下智久(39)が演じ、さらに住み込みの見習いには山田孝之(41)と全員が主役級!
主人公のなつみはひょんなことから住み込みで働くことになるのだが、こんなイケメンたちと共に生活をしながら、皆から想いを寄せられ、毎日美味しそうにご飯を食べる……。そんな主人公を羨ましいと思った人も多いだろう。女性視聴者からの票を集めたのもうなずける。
兄弟たちとの恋模様にも胸キュンしたが、それ以上にこのドラマで評判だったのは、竹内さんの食べっぷり。笑顔で口いっぱいに料理をほおばる姿は幸せそのもので、この作品を竹内さんの《最高傑作》と称賛する声も目立った。
平均視聴率19.1%と好調だったが、その後続編やスペシャルドラマが制作されることはなく、再放送もほぼされていない。SNSでは、今も再放送を熱望する声が絶えない。
今回のアンケートでは、この作品を推す理由として、次のような声があがっていた。
《今では考えられない、主役級の豪華な俳優さんが多数出演しているし、ストーリーも良かった。ほとんど再放送されてないと思うのでして欲しい》
《番組に登場する料理が美味しそうなので、竹内結子主演でドラマ内容も含め、毎週観るのが楽しみだった》
《竹内結子さんのはつらつとしたキャラクターが好き。ドラマの中ででも、もう一度また元気な彼女を見たい》
■第1位『HERO』
2001年1月から、月曜9時に放送された本作。木村拓哉(52)演じる検察官・久利生公平と松たか子(47)演じる検察事務官・雨宮舞子のコンビを中心に、阿部寛(60)、八嶋智人(54)、大塚寧々(56)らが演じる個性豊かな同僚たちとともに様々な事件を解決するリーガルドラマ。
久利生はロン毛にダウンジャケット、ジーンズというラフな格好。さらにはタメ口をたたくという、あまりに型破りな検事像に、世間は驚きとともに親近感を覚えた。
アンケートでは《このドラマに憧れて、法学部に入学した》という声もあがるなど、「HERO」は、法律用語ばかりで堅苦しいイメージだった法曹界をとても身近に感じさせてくれた作品だ。
《検事と事務官のやりとりが面白い》《話がわかりやすくて法律の勉強にもなる》と、法律という普遍的なテーマであることも、何年経っても面白く見られる理由かもしれない。
2014年には検察事務官役に北川景子(38)を迎え第2期が放送。松たか子と北川景子それぞれのヒロインでスペシャルドラマが2作、映画が2作公開された。ドラマの最高視聴率は36.8%を記録し、2000年代のドラマとしてはトップクラスの数字を叩き出した。
久利生検事が着用したタイプのダウンジャケットを着る男性が街に溢れ、ドラマ内のセリフ「よろしこ」や「あるよ」が流行語になったりと、様々な社会現象も巻き起こした。
今回のアンケートでも、HEROをもう一度見たい理由として《法廷のシーンが緊迫感あって好きだったから》《木村拓哉演じる久利生検事とその同僚たちの絡みやドラマ展開が面白かったから》《基本ドラマは見てなかったが、HEROだけはどんなことがあっても必ず見ていた》と熱い声が寄せられた。
2000年代のドラマは、今なお活躍する人気俳優を輩出した作品も多い。いずれも再放送された際には話題になること間違いないだろう。
動画・画像が表示されない場合はこちら
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。