三井住友信託銀行本店=東京都千代田区丸の内 三井住友信託銀行元部長によるインサイダー取引事件で、東京地検特捜部は25日、金融商品取引法違反罪で、証券代行営業第二部の片山肇元部長(55)を在宅起訴した。
特捜部は認否を明らかにしていないが、関係者によると、片山元部長は起訴内容を認めているという。
起訴状などによると、元部長は同行で主に株式を上場する顧客企業などの内部情報を管理する業務に従事。次長または部長だった2022年12月〜24年8月、業務を通じて知った3社のTOB(株式公開買い付け)情報を基に、計2万5900株を約3210万円で不正に買い付けたとされる。
関係者によると、不正に得た利益は約2930万円に上るとみられる。