明日15日「寒冷渦」ゆっくり東進 九州〜関東で雷雨・竜巻・ひょうなど天気急変恐れ

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2025年04月14日 17:59  日本気象協会

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日本気象協会

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明日15日にかけて日本海を寒気を伴った低気圧「寒冷渦」がゆっくりと東進。大気の状態が非常に不安定なエリアは、明日15日にかけて九州〜関東、東北南部まで広がる。急な強い雨や落雷、竜巻などの突風やひょうに注意。関東は明日15日朝の通勤通学時間帯は広く荒天の恐れ。

明日15日にかけて「寒冷渦」がゆっくり東進

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今日14日(月)は寒気を伴った低気圧「寒冷渦」が朝鮮半島付近を南東に進んでいます。この影響で、九州や中国、四国を中心に局地的に雨が強まり、発雷している所や、氷の塊、ひょうを観測したとの情報も出ています。

明日15日(火)にかけて日本海を寒気を伴った低気圧「寒冷渦」がゆっくりと東進し、16日(水)朝にかけて北海道を通過するでしょう。
寒冷渦の接近に伴って、西日本から北日本の上空約5500メートル付近には、マイナス30℃以下の平年よりも10℃から15℃程度も低い、この時期としては強い寒気が流れ込む見込みです。また、南から暖かく湿った空気が流れ込むため、この寒冷渦の東進に伴って、大気の状態が非常に不安定となるエリアが、東日本や北日本まで広がるでしょう。

明日15日 九州〜東北南部まで雷雨注意 関東も朝から広く雨風強まる

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明日15日(火)にかけて九州〜東北まで急な強い雨や落雷、竜巻などの突風やひょうに注意が必要です。
特に、注意が必要な時間帯は九州は明日15日(火)朝にかけてとなり、特に日本海側は暴風にも警戒をしてください。
中国、四国は昼過ぎまで断続的に雨で、局地的にはどしゃ降りとなるでしょう。近畿や東海、北陸は一日を通して断続的に雨で、雷を伴って雨脚が強まりそうです。沿岸は傘を差しても濡れてしまうような横殴りの雨となるでしょう。
関東は明日15日(火)は、明け方から昼前にかけて広く雨が降るでしょう。朝の通勤通学時間帯から雷雨となったり、雨に加えて風も強まる可能性があります。外出時は荒れた天気にご注意ください。
東北も明日15日(火)朝から夕方にかけて雷雨となる所があり、北海道は午前中にいったん雨がやみますが、午後は再び広く雨が降るでしょう。

なお、午後5時30分現在、長崎県には暴風警報が発表中です。警報級の暴風となる可能性が、今夜から明日15日(火)午前6時にかけては、佐賀県、福岡県、山口県でも「中」程度あり、明日15日(火)午前6時〜16日(水)午前0時にかけては、富山県、新潟県〜山形県、秋田県の沿岸で「中」程度あります。沿岸付近を車で走行する際はハンドルをとられないように、十分注意をしてください。

16日も北日本を中心に雷雨注意 17日から一気に暑く30℃予想も

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西日本は明日15日(火)にかけて、東日本、北日本は16日(水)にかけては大気の状態が不安定です。急な雨や雷雨に加えて、雨が降った後の気温の急降下にもご注意ください。

「寒冷渦」が抜けると、17日(木)から気温が急上昇します。関東から西では最高気温が25℃以上の夏日になる所が増えるでしょう。東京も18日(金)と19日(土)は2日連続で25℃以上の予想です。
特に19日(土)は夏日地点が急増する見込みで、関東甲信の内陸部では甲府で30℃の予想が出されるなど、真夏日になる所もあるでしょう。

まだ4月ですが、急な暑さで熱中症にかかるリスクが高まります。本格的に暑くなる前から、無理のない程度に、適度に運動を心がけ、暑さに体を慣れさせておくことも大切です。炎天下では帽子をかぶる、こまめに水分休憩をとるなど暑さ対策を忘れないでください。

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