「出前館」アカウント不正譲渡容疑=労働資格ない外国人に―配達中事故で発覚・警視庁

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2025年05月15日 10:31  時事通信社

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時事通信社

 飲食宅配代行サイト「出前館」の配達員アカウントを第三者に譲渡し、不正に報酬を得たなどとして、警視庁国際犯罪対策課は15日までに、詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、コンサルタント会社役員山崎光太郎容疑者(50)=東京都中野区中央、整体師の島田卓磨容疑者(32)=大阪府豊中市本町=ら4人を逮捕した。いずれも容疑を認めている。

 同課は、首謀者とみられる山崎容疑者がリクルーター役を通じ集めた日本人に出前館のアカウント作成を指示。正規の労働資格がない外国人約150人に譲渡し、配達報酬の一部を得ていたとみて実態解明を急ぐ。

 ほかに逮捕されたのは、無職の佐野公大容疑者(35)=中央区日本橋浜町、無職でウズベキスタン国籍のママトカディロフ・イスカンダルベク・レジャボイ・ウグリ容疑者(24)=住居不詳。

 逮捕容疑は2023年10月21日、島田容疑者名義の出前館の配達員のアカウントを作成し、ママトカディロフ容疑者に譲渡して報酬を得るなどした疑い。

 同課によると、佐野容疑者は、SNSに「出前館案件」「副業紹介」と投稿。応募してきた島田容疑者に出前館のアカウントを作らせた。

 ウズベキスタン人のリクルーターから勧誘されたママトカディロフ容疑者は、このアカウントで島田容疑者に成り済まし、出前館から配達の仕事を請け負っていた。

 島田容疑者は、出前館から振り込まれた配達報酬から名義貸し料として月2万円を受け取り、佐野容疑者へ月1万円を送金。残りをママトカディロフ容疑者に渡していた。

 報酬の一部は佐野容疑者から山崎容疑者にも渡っていた。同容疑者は22年から同様の手口で月約150万円を報酬として受け取っていたとみられる。

 出前館は配達員アカウントの第三者への譲渡を禁じており、永住や定住資格のない外国人のアカウント登録も認めていない。

 23年9月下旬、ママトカディロフ容疑者が配達中、ペダル付き電動バイク「モペット」でひき逃げ事故を起こし、捜査の過程でアカウントの不正譲渡が発覚した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 普段は気に入らない相手に遵法精神を求めるのに都合が良ければ不法滞在を利用するべきだと述べていたら、普通に信用されなくて当たり前だと思う。
    • イイネ!26
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