大阪・関西万博の会場=大阪市此花区 大阪・関西万博会場の施設内に自称中国籍の大学生の男(19)が不法侵入した事件で、男が一時逃走した後、施設側が日本国際博覧会協会に通報するまで1時間以上かかっていたことが18日、協会への取材で分かった。男が逮捕されたのは約10時間後で、通報の遅れが長時間の逃走につながった可能性がある。
協会などによると、いったん身柄を確保された男は17日午前7時すぎに逃走したが、施設側から通報があったのは午前8時20分ごろだった。大阪府警には協会が同30分ごろ通報したという。
協会は「改めて緊急時の対応について周知徹底を図っていきたい」とコメントした。
府警の発表によると、男は16日夜〜17日朝、万博会場の「フェスティバル・ステーション」に侵入。同日朝、出勤した施設のスタッフが発見し、警備員に引き渡したが、その後逃走。午後5時15分に会場警察隊員に逮捕された。