閣議後に記者会見する小泉進次郎農林水産相=20日午前、東京都千代田区 農林水産省は20日、無関税で輸入するミニマムアクセス(最低輸入量、MA)米のうち、主に非主食用となる一般輸入枠の買い入れ開始時期について、例年より1〜2カ月早い6月30日に前倒しすると発表した。輸入するコメは、政府備蓄米の在庫が尽きた場合に主食用として供給することも想定し、日本で多く食べられる「短粒種」に比較的近い「中粒種」の割合を増やす。
中粒種は米国やオーストラリア、中国から輸入している。通常はMA米77万トンの約半分だが、小泉進次郎農水相は20日の閣議後記者会見で「万が一、MA米の一般輸入の分を活用する時に(備え)、できる限り日本の中で親しまれているものに近いものの割合を増やす」と説明。30日に行う初回の7万1200トンの指名競争入札では5万トン分を中粒種とする。
一般輸入枠は、77万トンから、主に主食用に販売される最大10万トンを差し引いた数量。農水省は12日、主食用枠の入札時期についても約3カ月前倒しすると発表していた。