

義姉は「私はもう気にしていないから!」と、あっけらかんとしています。こちらとしては、そんなに簡単に忘れられる出来事ではありません……。でも義姉のカラッとした性格に救われたところもあるので、今日の義実家での食事会を楽しもうと思いました。

私がカイリくんに声をかけると、うれしそうに返事をしてくれました。けれど、その声はかすれていて、カイリくんは痰が絡んだような声だったのです。その瞬間、私は心の中で「風邪を引いてるじゃない!」と驚きました。隣にいた夫は目を見開いて驚いた表情を浮かべ、義母は「バレてしまった」とでも言いたげにため息をつきました。

今まで風邪を引いていても感染症の疑惑があっても、食事会を中止するどころか私たちに一報もくれなかった義家族。気が利かないだけだと思ってこちらからわざわざ体調の確認をとるようにしたのに、今回は「大丈夫」だと嘘をついたのです。そこまでして食事会を決行したい気持ちが私にはわかりませんでした。
しかし、ここにきても夫や私を責め、挙句のはてに嘘をつくようだったら、もう食事会には顔を出さないようにしたほうがいいのではないかと考えています。
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