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「次男坊鴉」(1955年)、「はたちの詩集」(1961年)などのヒット曲で知られる歌手の白根一男(しらね・かずお、本名小池正一=こいけ・まさかず)さんが、10月10日午後11時59分、喀痰(かくたん)による気道閉塞(へいそく)のため、埼玉県の自宅で死去した。89歳。日本歌手協会が8日、発表した。
白根さんは、1936(昭和11)年1月12日、栃木県栃木市生まれ。高校在学中の1952年、テイチクレコードの新人コンテストで第1位となり、学生服を衣装に翌53年3月、「夜霧の酒場」でレコードデビューした。55年には市川雷蔵主演の大映映画の主題歌「次男坊鴉」、続く「花の渡り鳥」で一躍有名となり、いわゆる「男性アイドル歌手」のはしりとして、若い女性を中心に高い人気を得た。
57年には前年発売の「面影いずこ」で「第8回NHK紅白歌合戦」に初出場。59年には創立間もない東芝レコードに移籍し、61年発売の「はたちの詩集」が大ヒットしました。さらにリバイバルブームの中で、戦前のヒット曲「旅姿三人男」「九段の母」などのカバー曲もヒットさせた。
その後は懐メロ番組の常連歌手に。日本歌手協会主催の「歌謡祭」にも2022年まで、元気に出場していた。97年から02年まで、日本歌手協会の理事、常任理事を務めた。
白根さんを追悼し、BSテレ東では1月2日放送の「新春12時間歌謡祭」で、白根さんが学生服姿で「はたちの詩集」を歌った映像を放送。同22日放送の「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」では、過去に出演した「歌謡祭」などのVTRを編集し「白根一男さんを偲ぶ」と題した特別番組を放送する。
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