40代独身。将来年金は月11万円程度です。どうやって暮らせばいいのか……

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2024年09月10日 21:40  All About

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人も……。将来もらえる年金が少ないと感じたときの対策について、年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、将来もらえる年金が少ないと感じたときの対策についてです。

Q:40代独身。将来の年金は月11万円程度と少ないです

「40代で一人暮らしの会社員です。『ねんきんネット』で将来の年金を調べたら、ワーキングプアのためか月11万円ほどしかもらえないようです。老後は、どうやって生活したらいいんでしょうか。今、生活費は月20万円ほどかかっているのですが」(匿名希望)

A:65歳以降も働くこと、支出のダウンサイジングが必要かと思います

高齢シングル世帯の毎月の支出額平均は、15万円ほどといわれています。相談者が今後も一人暮らしする場合は、年金見込み額が月11万円とのことですから、毎月4万円のマイナスになってしまいます。

毎月4万円の赤字が発生した場合、老後は貯蓄を取り崩すことになります。毎月4万円、年間48万円取り崩すことになると、65歳から90歳までの25年間で1200万円が必要です。

しかし65歳以降も働き、月4万円以上を稼ぐことができれば、赤字はなくなります。2021年4月1日からは改正高年齢者雇用安定法が施行され、70歳までの定年引き上げ、定年制の廃止、70歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)が努力義務になるなど、働く環境も整いつつあります。

65歳以降も働き続けることで、収入が増えて貯蓄も確保できます。またもし65歳以降も厚生年金に加入することができれば、厚生年金加入期間が長くなり、将来もらえる年金額も増えます。厚生年金には70歳になるまで加入できるので、健康に気をつけながらできるだけ長く働き、収入と将来の年金額を増やすことを考えてはいかがでしょうか。

また、相談者は現在月20万円の生活費がかかっているとのことですが、年金のみの収入になった場合は、生活のダウンサイジングが必要になります。今のうちからスマホ料金や保険料等、固定費を見直すなど、無駄な支出がないようにしてみてください。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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