かぼちゃに含まれる栄養成分は?
かぼちゃの特徴といえば、なんといっても「黄色い果肉」ではないでしょうか。鮮やかな黄色はβ-カロテンという色素成分で、体内に入るとビタミンAに変わる成分です。β-カロテンは抗酸化効果の高い成分であり、老化のもととなる活性酸素を除去する働きがあります。動脈硬化の予防やがん予防などにも効果が期待され、健康面にさまざまなメリットを与えてくれるのです。
かぼちゃはビタミンEが多く含まれる食品としても知られています。ビタミンEも抗酸化ビタミンとしての働きを持ち、体内の活性酸素を除去する作用があるため、別名「若返りのビタミン」と呼ばれることもあるほどです。
ビタミンEは、ビタミンAやビタミンCと一緒に取るとより効果が高まります。かぼちゃにはこの全てのビタミンが含まれていますので、効率よくビタミンを補給できる食品だといえるでしょう。
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かぼちゃをダイエットに活用することはできる?
程よく甘味があり、ビタミン類を多く含むかぼちゃは、その特徴を生かしてダイエットに役立てることも可能です。・低エネルギーで満腹感を得やすい
かぼちゃは、100g当たり49kcalと比較的低エネルギーです。食物繊維が豊富に含まれているため満腹感が得られやすく、食べ過ぎの防止にもなるでしょう。
・食物繊維で便秘予防
ダイエット中は摂取する食事の量が抑えられるため、便秘を起こしやすくなります。食物繊維を多く含むかぼちゃは便通を改善し、腸内環境を整えて代謝をよくする効果があります。
・代謝を高める
摂取した栄養素をエネルギーに変える「代謝」には、ビタミン類が必要です。かぼちゃにはビタミンが豊富に含まれているため、代謝を高める効果が期待できます。余分な水分の排出に役立つカリウムも多く含まれているため、むくみの予防としてもかぼちゃはおすすめです。
かぼちゃを健康的に食べる方法とは?
かぼちゃは、調理法によって栄養価やカロリーが変わるので、健康的に食べたい場合は工夫が必要です。
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油を使った調理法では、カロリーを高めてしまうため注意が必要です。ダイエット中におすすめなのは「蒸し調理」で、せいろや電子レンジを使って加熱をしましょう。蒸すと食材本来の甘味が生かされるため、余分に味付けをしなくてもおいしく食べられます。
・皮を落とし過ぎない
かぼちゃの皮の部分にはビタミンCや食物繊維が多く含まれています。皮までしっかりと洗ってきれいにし、むかずに調理をすることで無駄なく栄養を摂取できますよ。
・量に気を付ける
かぼちゃは栄養価が高くダイエットに活用することもできますが、炭水化物を多く含んでいるため取り過ぎには注意が必要です。1回の摂取量は100〜150gを目安とし、バランスよく食事にとりいれていきましょう。
秋の味覚であるかぼちゃは、サラダやスープ、デザートなどに活用することができます。鮮やかな色は食卓に華を添え、見た目の満足度も上げてくれることでしょう。かぼちゃを上手に活用し、健康的な食事に整えましょう。
片村 優美プロフィール
管理栄養士として2つの病院で栄養指導や給食管理に従事したあと、フリーランスとして活動。サイト監修や執筆活動、健康講座の開催のほか、短期大学での指導も行っている。All About 食事ダイエットガイド。
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