サーモスは、11月8日の「刃物の日」に合わせ、包丁のプロが教える「包丁を長持ちさせるための秘訣」について公開した。
調理師で研ぎ師のおいりさんによると、包丁の素材は大きく分けて「ステンレス」「ハガネ」に分けられるという。多くの家庭で使用されているのは、錆びにくいステンレス包丁だが、間違った使い方をすると錆びが発生してしまうこともあるとのこと。
錆びさせず、長持ちさせるために大事なことは3点。1点目は「水分をふき取る」こと。包丁に水分がつくと、そこから錆びやすくなるため、食材を切った後は布巾などで水気を拭き、洗浄後も自然乾燥ではなく布巾で拭くなど、十分に乾燥させるとよいという。
「ステンレスは塩分・酸に弱いことから、塩分が多い漬物や酸性の柑橘類などの食品を切った際は、すぐに洗い流すように心がけましょう」(おいりさん)
2点目は「もらい錆に注意」。"もらい錆"とは、種類が異なる金属製品と接触しあうことで起きる。包丁を置く際には、金属に触れていないか確認することを心掛ける。
3点目は「傷が付かないよう丁寧に扱う」。包丁に傷ができると、傷の部分から錆びやすくなる。包丁を洗う場合は、傷が付きやすい金属タワシ、研磨剤入りスポンジ、アルカリ性洗剤、漂白剤などの使用はしないようにすることも大事。おいりさんは、「食器用中性洗剤と柔らかいネットスポンジを使用してください」とアドバイスしている。
○料理初心者が使いやすい包丁は?
また、使いやすい包丁として、刃と柄が一体構造となり、洗いやすく衛生的なオールステンレス包丁を挙げている。料理初心者には、「肉」「魚」「野菜」などの幅広い食材を切るのに適した汎用性が高い「三徳包丁」がおすすめとのこと。
料理好きな人におすすめなのは、尖った刃先と刃元から刃先までの大きなカーブが特長の「牛刀」。包丁の刃の消耗が少なく、手が疲れにくいおすすめの切り方である"押し切り"がしやすいという。
タイパを重視するなら、皮むき以外にもさまざまな食材を切ることができ、洗いやすい「ペティナイフ」がおすすめとのこと。小回りが利くので、飾り切りもしやすいという。(フォルサ)