保険や資産形成などの相談ができるサービス「マネードクター」を展開する大手保険代理店FPパートナー(FPP)に対し、金融庁が立ち入り検査に入ったことが1日、分かった。多額の広告出稿などで便宜供与を図った生命保険会社の商品を、優先的に顧客に推奨する不適切な販売を行った疑いがあり、同庁は実態解明を進める。
保険代理店は、顧客の意向に沿って最適な商品を提案する「比較推奨」を行うことが求められている。関係者によると、FPPは複数の生保から、相場とはかけ離れた数千万円規模の広告費を受け取っており、その多寡に応じて偏った商品推奨を行っていた可能性がある。