それまで自分がごく当たり前にやってきた行動でも、「それはおかしい」と人に指摘されて驚くこともあるでしょう。自分が正しいのか、それとも相手の言い分が正しいのか迷う場合もありそうです。
ママスタコミュニティにあったのは、自分とダンナさん、どちらの答え方が正解なのか悩むトピックでした。
「理由などいらない」と言い張るダンナ。本当なの?
お子さん関係の知り合いから、「よければ一緒に参加しませんか?」とお誘いを受けた投稿者さん。理由を説明して断ろうとしたところ、ダンナさんから「そんなものは必要ない。『参加できません』だけでいい」と言われたそうです。
『例えば子どもが漢字検定を受ける予定で、「検定前の時期で塾があるので」と言うのは変でしょうか? 「参加できません」だけだと、「じゃあ、次の日なら?」と返ってきそう。理由を添えれば、相手も「検定が近いなら、誘わないほうがいいかな」と察してくれるかなと思います。「答えは参加できるか、できないかの二択でいい。まわりくどい理由など必要ない」と主張するダンナさん。「それだと相手も理由が気になるのでは?」と考える投稿者さん。発熱でお子さんが学校を休むときも、登校班の班長さん宅に「体調不良で熱があるので」と連絡していたところ、「相手に休むことさえ伝えれば、余計な説明はいらない」と言われたのだとか。「相手からしてみれば、“なぜお休みなの?”と思うのでは……」とモヤモヤしているようです。
しかしダンナは、「そんなことを言えば結果を聞かれたり、受けることが広まれば余計にややこしくなるだろ」と。みなさんはどう思いますか?』
『その内容なら、私もいちいち言わない。お友達や担任、職場なら理由はいるだろうけど』集まったコメントのなかにも、ダンナさん寄りの考え方をする人たちがいました。なぜ休むのか担任の先生や職場などはっきりした理由を求められる場面以外では、可否のみの返答をすると寄せてくれました。そもそも「私は理由を言われなくても何も思わない」という人や、理由を言わないのを「遠回しな言い訳に聞こえる」と考える人、さらに「余計なヒントを与えたことで、『じゃあこうすれば〜』と粘ってくる人もいる」という声もありました。
『私はつけ加えないけど、つけ加える人のほうがママとしてはうまくやっていけるよね』
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理由がなくては納得しない人も。ママ友関係をうまくやるコツは?
『「予定があって行けない」と言われるほうが、“本当は行きたいけど”というニュアンスが伝わる。「行けません」だけだと、“そもそも行きたくない”と受け取る人もいそう』返答が可否だけでは、相手が拒絶されたように感じる可能性もあります。「ダンナさんの考え方は、ママ友関係・学校関係を知らない人のもの。ドライすぎる」という批判もありました。
『私自身はダンナさん寄りだけど、職場ではよくてもママ友グループでは面倒なことになる。実際に可否だけの返答を続けていたママ友は、トラブルになっていたよ』可否だけの返答は合理的ですし、「仕事をする分には問題ない」という声も複数ありました。しかし一方で、「職場だって、やっぱりおかしい。理由を添えるのは相手への思いやりでもあるし、木で鼻をくくるような態度は失礼だよ」という意見も。
『毎回理由を言わずに断っていたママ友。最終的に、「不倫しているから忙しいのでは」と噂されていたよ』噂をするほうもするほうですが、誘う側からすれば理由も教えてくれないまま断られ続けるのはおもしろくないでしょう。「変な噂を流す人もいるからね」という声もありました。投稿者さんが想像するように、理由がわからなければ相手も勘ぐってしまいそうですね。
『理由も添えたほうが、余計な詮索をされずに済む』
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理由は簡単でOK!ママ友づきあいをスムーズに回していこう
とはいえ、「その理由を詳しく話す必要はない」という点でみなさんの意見は一致していました。
『自己保身のためにどうでもいい事情をくどくど説明されるのは、うっとうしい』「たまに“いつから発熱していて、いつ受診して、こんな薬をもらって、今はこんな状態〜”とグループLINEに長々と書いてくる人もいるけど、それはいらない」といった意見も散見しました。なぜNGなのかというのは、ざっくり可否に添える程度で十分に伝わること。それ以上を探ってくるのは……詮索好きな人という場合もありそうです。
みなさんのサンプルとして多かったのは、「都合が悪い」「先約がある」「しばらくバタバタしているので」「動かせない用事がある」などなど。常識的な大人であれば、これだけで察してくれるはず。
『学校の欠席理由も、腹痛なら「明日は来るかな」とか、インフルエンザなら「1週間は休むかな」とか。同じ登校班の子たちも予測ができるよね』ただ、体調不良に関しては、多少の説明を加えたほうが親切なのかもしれませんね。1日目の理由が「発熱」であれば、翌日来なくても「熱が下がらないのだな」と想像できます。流行している感染症であれば、「わが家も用心しておかなくては」ともなりますよね。
『「誘ってくれたのに、ごめんね」までを手早く伝える。「ごめんね」まで言うと、誘っても無駄だなとたいていは察してくれる』
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『ダンナさんの言い分も理解できるけど、わざわざ投稿者さんのやり方を否定してくるのも変だよね』相手や場合によってはダンナさんのやり方のほうがスムーズかもしれませんが、今回はママ友とのおつきあい。やはり投稿者さんのやり方がベターなように思えます。合理性だけではスムーズに回らない関係があることを、この機会に教えてあげてはいかがでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・古川純奈 イラスト・Ponko