太平洋クロマグロの漁獲枠を協議する中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)は3日、2025年以降の漁獲枠拡大を正式決定した。日本の漁獲枠は現行と比べ、30キロ以上の大型魚が1.5倍、30キロ未満の小型魚は1割増える。水産庁が同日、発表した。
北海道釧路市で今年7月に開催されたWCPFCの北小委員会で増枠案をまとめており、フィジーで3日まで開かれた年次会合で決めた。高級すしネタなどとして人気のクロマグロは、乱獲で資源量が減っていたが、近年は回復傾向にあり、日本は漁獲枠の大幅拡大を求め交渉していた。
今回の決定を受け、日本の漁獲枠は年間で大型魚が5614トンから8421トンへ、小型魚が4007トンから4407トンに増える。増枠は大型魚では3年ぶり、小型魚では初めてとなる。会合では漁獲枠などを26年に見直すことも決めた。