「物言う株主」の香港系投資ファンド、オアシス・マネジメントが小林製薬に対し、同社前会長の小林一雅氏らを提訴するよう求めていることが3日、分かった。紅麹(べにこうじ)配合サプリメントによる健康被害拡大で会社に損害を与えたとして、100億円超の支払いを求めている。
提訴の対象は、紅麹問題が発覚した当時の全取締役7人で、一雅氏のほか、小林章浩前社長、山根聡社長ら。社外取締役4人も含まれる。小林製薬は対応を検討するとしている。
オアシスは、小林製薬の株式7%超を保有。今年3月の問題発覚以降に株式を買い増したとされる。今月2日には、同社に対し臨時株主総会の招集や新たな社外取締役の選任を要求していることが判明した。