◆ カブスとアストロズが大型トレードを画策
シカゴ・カブスの鈴木誠也外野手(30)にトレード移籍の可能性が浮上しているようだ。現地時間11日、『ジ・アスレチック』のケン・ローゼンタール記者はカブスとアストロズのトレード交渉において、鈴木の名が挙がっていることを報じた。
同記者によると、カブスはアストロズの主力打者カイル・タッカーのトレード獲得を模索。アストロズ側は鈴木に加え、正三塁手のアイザック・パレデスを対価として要求したという。
鈴木は今オフに入ってからトレード移籍の可能性が取り沙汰され、カブスのジェド・ホイヤー編成本部長は、鈴木が他球団からの関心を集めていることを明かした。ただ、カブスはコディ・ベリンジャーの放出に重きを置いており、鈴木の放出には消極的であると現地メディアは指摘。鈴木は全球団へのトレード拒否権を有しているため、トレード成立には本人の同意が必要となる。
鈴木は2022年から5年8500万ドルの契約でカブスに入団。3年目の今季は132試合に出場して打率.283、キャリア最多の21本塁打、16盗塁、OPS.848をマーク。チームトップの打率、OPSを記録し、シルバースラッガー賞のファイナリストに2年連続で選出された。
また、アストロズは来季終了後にFAを迎える予定のタッカーを放出候補として検討しており、ヤンキースなど複数球団が興味。今回のカブスとの交渉では、正右翼手を務めるタッカーの後釜として鈴木、今オフFAを迎えている三塁手アレックス・ブレグマンの穴埋めとしてパレデスを要求したと見られている。
タッカーは2015年のドラフトで球団1巡目指名を受けてアストロズに入団し、2018年にMLBデビュー。昨季は打率.284、29本塁打、リーグ最多の112打点、30盗塁、OPS.886という好成績を残し、シルバースラッガー賞を初受賞。今季は負傷の影響で78試合の出場に止まったが、打率.289、23本塁打、OPS.993を記録した。