逃走中の犯人は“黄色いサンダル”着用か 捜査から考えられる犯人像 北九州市中学生殺傷事件【Nスタ解説】

2

2024年12月17日 20:00  TBS NEWS DIG

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

TBS NEWS DIG

TBS NEWS DIG

北九州市のファストフード店で、中学生2人が刺された事件。犯人はいまだ逃走中で、事件現場の周辺では不安な日が続いています。

【写真をも見る】元捜査一課の刑事・元科捜研に聞く捜査のポイント

北九州市・中学生殺傷事件 犯人いまだ逃走中

南波雅俊キャスター:
事件が起きたのは12月14日の午後8時25分頃、福岡・北九州市です。中学3年生の男女2人が刃物のようなもので刺されました。

亡くなったのは、腹部を刺されて失血死した中島咲彩さんです。

そして男子生徒も、腰のあたりに致命傷になりかねない深い傷を負いました。刺した男については、「まったく知らない人だった」と話しています。

逃げた男の特徴は▼年齢は40歳くらい、▼身長は約170cmで中肉、▼灰色の上着と黒のズボンを履いていました。そして、新たに黄色っぽいサンダルのようなものを履いていたことがわかりました。

これについて、元埼玉県警・捜査一課の佐々木成三さんは、特徴的な履物であり、サンダルであることから、遠くから来た可能性は低い。土地勘のある人物の犯行かもしれない。また、サンダルは犯人にとっては逃げづらい状況ですから、「人を刺すという目的以外は考えていない、通り魔的な犯行ではないか」という見立てをしています。

“黄色いサンダル”という特徴からわかること 

ホラン千秋キャスター:
計画的ではないけれども、ナイフを持ち歩いて通り魔的に犯行を行うということなわけですか。

元埼玉県警 捜査一課 佐々木成三さん:
刃物を持って店内に入っているということは、計画として人を刺す計画は持っていた。ただ、その計画自体はかなり稚拙なものであって、刺した後に逃走する…そういった計画などは全く考えていないのではないかという感じです。

ホランキャスター:
犯行に及ぶというところまでは計画しているけれども、その前後の部分や誰を狙うなどというところまでは計画がされていないのではないかということですか。

元埼玉県警 捜査一課 佐々木さん:
2人に対しての怨恨であれば、2人を狙っている以上はないと思います。無差別的なものとなると、店内に入るときに人を刺すという目的は持っていたが、それ以外のことは無計画ということは十分考えられると思います。

井上貴博キャスター:
「サンダルを履いていた」「顔を隠すような素振りもなかった」「徒歩で逃げている」などの点から、計画的な部分と杜撰な部分があるとのことですが、こういうところから犯人像をどのように絞っていくのでしょうか。

元埼玉県警 捜査一課 佐々木さん:
やはりこの容疑者の特徴から説明すると、▼30秒という短い犯行で躊躇することなく犯行を行っている点、▼無言で行っている点、しかも▼サンダルを履いて犯行を行っている点から考えると、自分の行っている凶悪・卑劣な犯行を、犯人自身が十分に認識できていないのではないかと思います。つまり、「認識のズレ」があるのではないかなと強く感じています。

ホランキャスター:
いずれにしても、犯人はまだ捕まっていないので、地元の皆さんにとって、大変怖い日が続いていますよね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
私の兄も北九州市内に住んでいて子どももいるので、娘の登下校には付き添ったと言っていました。市内を見ると、登下校の時間にはかなりパトカーが巡回しているとも聞いています。

やはり子を持つ親からすると、計画的だったかもしれませんが、突発的なこの犯行で子どもが亡くなるというのは本当に許せません。

公開捜査については?防犯カメラの解析は?

南波キャスター:
今後の行方ですが、公開捜査に関しては犯行時間が非常に短く、店員や店内に目撃者が少ない可能性があります。また、防犯カメラも犯人の顔が鮮明ではない可能性があります。

こういった中で、佐々木さんは「個人が特定できる顔が映っていれば、公開捜査をするはず」と話しています。

凶器に関しては「警察は必要ないとみて、あえて公表しないのでは」とのことです。

今後の捜査のポイントは、▼黄色っぽいサンダルのようなものは、仮に近所の人だとすると購入の経路などがポイントになります。▼事件発生時のドライブレコーダーや▼周辺の防犯カメラなど、これらを調べていくことで「不審な男が仮に映っていなくても、逃走ルートの選択肢が消去できる」ということで、犯人に繋がっていく可能性はあるのではないかと佐々木さんは見ています。

井上キャスター:
早期の容疑者逮捕はもちろんですが、被害者・ご遺族のケアもしながら警察は捜査を進めていくことになると思います。どうやって犯人の逃走ルートを潰していくのでしょうか。

元埼玉県警 捜査一課 佐々木さん:
現場は防犯カメラの数が都内と比べ、かなり少ないことが初動捜査の遅れの大きな要因になっていると思います。

また、犯人が近くの住宅街に入ってしまうと、さらに付近が暗くなってしまい防犯カメラの映像も難しくなってしまいます。ただ、ドライブレコーダーの回収に関しては、付近を通った車への協力が必要になってくるので、ぜひご協力していただきたいなと思います。

===============
〈プロフィール〉
佐々木成三さん
埼玉県警本部捜査第一課に10年間在籍
現役時代はサイバー捜査の導入に着手

松田丈志さん
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

このニュースに関するつぶやき

  • かなり稚拙なものであって、刺した後に逃走する…そういった計画などは全く考えていない←クリスマス前にリア充中坊見たら羨ましくて妬み嫉みだけで刺したと_φ(・_・Dボーイッスか?
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

話題数ランキング

一覧へ

前日のランキングへ

ニュース設定