2025年3月24日から運用開始「マイナ免許証」はライフスタイルで選択しよう!

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2025年02月05日 12:01  BCN+R

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「マイナンバーカードと運転免許証の一体化」制度が間もなくスタート! 3月24日以降、手数料は「マイナ免許証」のみが最安となる
【家電コンサルのお得な話・236】2022年の道路交通法改正によって規定が整備されたマイナンバーカードと運転免許証の一体化(以下「マイナ免許証」)ついて、今年3月24日から全国で運用開始となる。「マイナ免許証」とは、運転免許証の情報がICチップに記録されたマイナンバーカードを指し、マイナンバーカードと運転免許証・運転経歴証明書の一体化によって新たに誕生するもう一つの免許証だ。

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「マイナ免許証」ポスター

●間もなくスタート! 手数料は「マイナ免許証」のみが最安に

 マイナ免許証に関する各種手続きは、マイナンバーカードに記載された住所地の公安委員会で行うことができる。ただし、マイナンバーカードの保有が前提となるため、手続きの際には有効期限内のマイナンバーカードを持参する必要がある。また、6〜16桁の署名用電子証明書暗証番号が必要。

 この一体化の改正は強制ではなく、「従来の運転免許証のみ」「マイナ免許証のみ」「従来の運転免許証とマイナ免許証」の三つの免許証の持ち方が可能になり、選択肢を増やしたものである。従来同様、自動車などの運転時は免許証またはマイナ免許証を携帯する必要がある。マイナ免許証の場合、番号などの情報は券面に記載されず、必要になった際は、PCやスマートフォン向け「マイナ免許証読み取りアプリ」を使ってICチップに記録された免許情報を確認する仕組みだ。

 どの選択肢を選ぶのかは免許取得者本人の考えが尊重される反面、自己責任という側面もある。そのため、運転免許の新規取得や更新時にそれぞれのメリット、デメリットを調べ、自分のライフスタイルにあったもの選ぶことが大切になってくる。

2025年3月24日以降、

免許証は3タイプから選べるようになる

 例えば、メリットの一つとして、「居住都道府県外の公安委員会の窓口で行う免許証の更新手続き(経由地更新)が迅速化され、経由地更新の申請ができる期間が延長される」ということが挙げられる。この対象者は従来、優良運転者だけだったが、マイナ免許証では一般運転者も対象になっているため、長期出張の多い方や仕事の関係で週末帰宅する方は利便性が増すだろう。また、マイナ免許証のみを選ぶと、免許証のみ・双方所持より手数料が下がり、経済的なメリットもある。

「マイナ免許証」のメリット・デメリット

 一方で、デメリットも存在する。その中でも特に注意すべき点が、紛失時の対応である。従来の運転免許証を紛失した場合、警察署や免許センターで再発行手続きを行えば基本的に即日発行してもらえた。しかし、マイナ免許証を紛失した場合、マイナンバーカード自体の再発行手続きなどがあり、再取得まで時間がかかる。昨年12月2日から始まった「特急発行・交付制度」を利用しても1週間程度かかり、その間は運転できない。

 となると、従来の免許証とマイナ免許証の2枚持ちが最も安心だといえるが、マイナ免許証のメリットの一つである「新規取得手数料や更新手数料の安さ」がなくなってしまう。このように、各個人のライフスタイルや価値観により、最適な選択肢が変わるため、警察庁のウェブサイトなどで、制度の詳細とメリット、デメリットを理解し、自分に最適な選択をすることが重要である。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

■Profile

堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。

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