2024年は『週刊少年ジャンプ』の漫画が次々と実写化された年だった。映画『シティハンター』は鈴木亮平(41)が冴羽獠を演じたことで話題に。桂正和の80年代の伝説的漫画『ウイングマン』や、ギャグ漫画『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』も実写ドラマ化された。
そこで2023年に掲載し、反響の大きかった「がっかりしたジャンプ漫画の実写化作品」に関するランキング記事を改めて紹介する。(以下、WEB女性自身2023年6月25日配信)※年齢は配信当時のママ
8月31日よりNetflixで配信される人気漫画『ONE PIECE』の実写化ドラマ。6月18日にティザー予告編動画が公開され、登場人物たちのビジュアルが明らかになったが“再現度が高い”と絶賛されているのだ。
しかし、漫画の実写化はこのように評価される作品ばかりではない。過去には、漫画のイメージとは異なるキャスティングやストーリーの大幅な改変が非難されたうえ、興行成績が悪く“大爆死”となってしまう作品も。
漫画の実写化は、どこでファンの期待を裏切るのか? 今回は、『ONE PIECE』を含む数々の実写化作品を送り出してきた『週刊少年ジャンプ』漫画を対象に、「期待以上だった実写化作品」と「がっかりした実写化作品」についてアンケート調査を行った。今回は「がっかりした実写化作品」の結果を公表する。
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第3位にえらばれてしまったのは『約束のネバーランド』(’20年)。原作は’22年8月時点で世界累計発行部数が4100万部を超える超人気作品。孤児院「グレイス=フィールドハウス」で幸せに暮らしていた子供たちだが、ある日、12歳になると食用肉として自身らが”出荷”されることに気づいてしまい、孤児院からの脱出を目指す……というサスペンス作品だ。
原作では12歳となっていた”出荷”される年齢は、映画で”16歳”に変更されている。オレンジ色の髪の主人公・エマを演じたのは浜辺美波(22)、白髪のノーマンは板垣李光人(21)が演じている。映画ではそれぞれの髪色や雰囲気がしっかりと再現されており、このキャスティングについてはイメージにぴったりという声も多い。
しかし、そもそも“原作と年齢が違いすぎる”という声や、外国人のように描かれているキャラクターを日本人が演じるという時点で無理があるとの指摘も。また、映画化にあたってストーリーが改変されたことに関してもいただけないという声があがっていた。
《原作と主人公たちの年齢が違いすぎるのと、外国人ぽく描かれているキャラクターを日本人が演じているため、違和感があった。》
《話の原作改変がひどく、第二部以降の話も全て省略されていた》
《キャラクターの年齢と役者の年齢に違和感があった。》
第2位に選ばれたのはテレビドラマ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(’09年、TBS系)。秋本治の人気漫画で『週刊少年ジャンプ』で’76年から’16年まで連載されていた老若男女に愛されるギャグ漫画作品。
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‘09年のテレビドラマ版で主人公の両津勘吉を演じたのは、香取慎吾(46)。ヒロインの「麗子」は香里奈(39)、同僚の中川圭一は速水もこみち(38)が演じていた。当時も豪華キャストのわりに視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低空飛行にとどまっていたが……。
敗因とみられるのが、両津勘吉とあまりに異なる香取慎吾のキャスティングだ。両津勘吉は、身長152センチ、角刈りにつながった太い眉毛が特徴。作品内で顔立ちは「ゴリラ」「原始人」と評されている。身長183センチで端正な顔立ちの香取とは確かにキャラクターに差がある。シュッとした香取が、両津を演じるべく変顔をしまくる努力も、視聴者からは上滑りしたように見えてしまったようだ。
《キャラクターのイメージと合ってなかった》
《両津勘吉は香取慎吾では無いと思う》
《香取慎吾さんがキャラクターのイメージと違うと思った》
第1位に選ばれたのは“史上最悪の実写映画”とも呼ぶ人もいる、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』を実写化した『DRAGONBALL EVOLUTION』(’09年)。
主人公・孫悟空が内気な高校生であるという、原作の大幅改変から始まる本作は、公開当初から、なにもかもが「ドラゴンボール」ではないとの苦情が殺到。モントリオールの映画サイトWatchMojo.comでは、2000年代最悪の映画・第8位に選ばれてしまう事態に。
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その結果、製作総指揮として参加していた鳥山明までがのちに本作を酷評。朝日新聞のインタビューで「脚本があまりにも世界観や特徴をとらえておらず、ありきたりで面白いとは思えない内容だった。注意や変更案を提示しても、製作側は妙な自信があるようであまり聞き入れてもらえず、出来上がったのも案の定な出来のドラゴンボールとは言えないような映画だった」と明かしているのだ。
鳥山にこてんぱんにされた脚本を手掛けたベン・ラムゼイも’16年に反省の意を明かしている。当時、ドラゴンボールのファンとしてではなく大金に目がくらんでこの仕事を引受けたことを明かし、「創造的な仕事に情熱なく取り組んだ場合には、最低の結果が伴うこと、そして時として作品を薄っぺらいゴミにしてしまう副作用もあることを学びました」とファンに謝罪したのだ。
キャラクターの造形から、ストーリーまであらゆる点が原作と異なっていた『ドラゴンボール』の実写映画。公開から10年以上が経つ今も辛辣なコメントが相次いだ。
《ハリウッド版はドラゴンボールですらなかった。》
《原作無視で低クオリティすぎてやめて欲しかった》
《アニメで育った世代からはついていけなかった。》
《ハリウッド版あまりにもイメージが違い過ぎて残念に思いました。》
実は、この『ドラゴンボール』、「期待以上だった実写化作品」でも3位にランクインしている。これほどまでに評価が二分するほど、ファンから愛される作品であるのだろう。
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