元病院長と医師、容疑否認=虚偽の死亡診断、常態化か―患者間殺人隠蔽・青森県警
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2025年02月15日 19:31 時事通信社

青森県八戸市の「みちのく記念病院」で2023年3月、入院中の男性患者=当時(73)=が同室の男(59)に殺害された事件を巡り、犯人隠避容疑で逮捕された元院長の石山隆(61)、弟で主治医だった哲(60)両容疑者が、県警の調べに容疑を否認していることが15日、捜査関係者への取材で分かった。
また、事件翌月に県警が同病院を家宅捜索した際、認知症の疑いで同病院に入院していた男性医師名義の死亡診断書が多数押収されたことも判明。死因の多くが今回と同じ「肺炎」となっており、県警は虚偽の死亡診断書作成が病院内で常態化していた疑いもあるとみて調べている。
両容疑者は、入院していた高橋生悦さんが同室の男に殺害されたと知りながら、死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を遺族に交付するなどして殺人を隠蔽(いんぺい)した疑いで逮捕された。
捜査関係者によると、高橋さんの死亡診断書の作成者は、同病院の常勤医を務めていた当時80代の男性医師になっていたが、男性医師は認知症の疑いで同病院に入院していた。
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