『劇場版モノノ怪 火鼠』制作ドキュメンタリーが公開 アニメ映画『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』(14日公開)は13日、制作ドキュメンタリー・前編を公開。浮世絵を彷彿とさせる特徴的なルックと、目が眩むほどの絢爛豪華な色彩で観客を魅了する『モノノ怪』の制作現場に迫った。
【場面カット】不気味な色合い…柱には目?恐ろしげな『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』 登場したのは、高橋裕一氏(アニメーションキャラデザイン・総作画監督)、辻田邦夫氏(色彩設計)、泉津井陽一氏(ビジュアルディレクター)の3人。
インタビューで、唯一無二の世界観はどのように作られているのかという問いに「薬売りは一番美形に描いている」「昼であっても夜であっても、背景の色合いは変えるが明るさは変えない」「キャラクターに影をつけない」「“絵”であるというコンセプトは外せない」「あえて立体的にしない、ならないようにする」「場面と状況によって、水の色をコントロールしている」など、『劇場版モノノ怪』ならではの制作秘話が飛び出した。和紙テクスチャのこだわりにも注目。貴重な作業風景やメイキング素材も必見となっている。
なお、制作ドキュメンタリーの後編は近日中に公開予定。
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』の舞台は第一章に続き大奥。世を統べる天子のお世継ぎを巡る家柄同士の謀略と衝突に焦点を当て、翻弄(ほんろう)される女たちの心に渦巻く葛藤や苦悩を一歩踏み込んで描写。業火のごとく燃え上がる情念はやがて異形の存在・モノノ怪を産み落とし……。大奥が再び危機に見舞われるなか、薬売りとモノノ怪の新たな闘いが始まる。