アメリカのトランプ政権が示したウクライナとの一時停戦案をめぐり、ロシア大統領補佐官は「一時停戦はウクライナ軍を休息させるだけだ。平和的行動を模倣した措置は必要ない」と否定的な考えを示しました。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官は13日、ロシアメディアのインタビューでアメリカのウォルツ大統領補佐官と前日に電話会談を行い、ウクライナ側が受け入れる用意を示した30日間の一時停戦案について、「ウクライナ軍にとって一時的な休息を与えるに過ぎない」とのロシア側の考えを伝えたことを明らかにしました。
そのうえで、「われわれの目標は長期的な解決であり、ロシアの正当な利益を考慮したものだ。平和的行動を模倣した措置は誰も必要としていない」と、一時停戦案について否定的な考えを示しました。
こうした中、アメリカのウィットコフ特使が13日、モスクワを訪問しました。ロシア側に直接、一時停戦案の受け入れを求めるとみられ、プーチン大統領と会談を行うとも報じられています。
一方、ロシア国防省は、西部クルスク州で越境攻撃を行うウクライナ軍の拠点となっていた国境付近の町・スジャを奪還したと発表しました。
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これに先立ち、プーチン氏は越境攻撃後初めて軍服姿で現地の司令部を訪問し、ゲラシモフ参謀総長からウクライナ側が制圧した地域の86％を奪還したとの報告を受けていました。
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