参院予算委員会で答弁する石破茂首相=17日午前、国会内 参院予算委員会は17日、石破茂首相と関係閣僚が出席し、集中審議を行った。首相は当選1回の自民党衆院議員に商品券を配布した問題について「社会通念上、世の中の方々の感覚と乖離(かいり)した部分が大きかったと痛切に思う。大変申し訳ない」と陳謝した。
首相は「公職選挙法あるいは政治資金規正法に抵触するとは思っていない」と改めて強調。自民の舞立昇治参院議員による「歴代首相の慣例」との指摘は事実かとの質問には「私は全て存じない。答える立場にもない」とかわした。立憲民主党の石垣のり子氏への答弁。
石垣氏は医療費の患者負担を抑える「高額療養費制度」に関し、患者負担限度額を月単位ではなく年単位で設定するなどして低所得者の負担を和らげるよう要請。首相は「制度を持続可能なものにし、過度な負担にならないよう、指摘も踏まえて検討する」と応じた。

参院予算委員会で質問に立つ立憲民主党の石垣のり子氏=17日午前、国会内