「スマイルください」は、カスハラにあたるのか。Webサイト向け検索システムを運営する「Helpfeel」(京都市)が年代別および地域別に調査したところ、半数近くの人が「カスハラだと思う」と考えていることが分かった。
「カスハラだと思う」と答えたのは、北海道・東北と関東で50%台、他のエリアでも40%台だった。また、各年代で「カスハラだと思う」が半数近くを占める結果となった。
カスハラとして認められる言動として「店員にプライベートな連絡先を聞くこと」(87.9%)、「店員に『お前』と呼びかけること」(87.8%)、「許可をとらずに店内や店員を撮影する」(80.7%)が上位を占めた。
「店員に対して、不機嫌な態度で接すること」(75.1%)もランクインし、いわゆる「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」と呼ばれる行為もカスハラと認識していることがうかがえた。
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注文した商品が出てくるのが遅かったことを指摘することについて、カスハラかどうかを尋ねた。「カスハラだと思う」が20〜30代で40%を超えた。一方、年代が上がるにつれて「カスハラではない」とする傾向が見てとれた。
●20代の半数が「値引き交渉もカスハラ」
店員に値引き交渉をする行為について、20代では2人に1人が「カスハラだと思う」(50.2%)と回答するなど、若年層ほどカスハラと捉える傾向があった。
店員におまけをつけてくれないかと伝える行為についても、若年層ほどカスハラだと感じる割合が高く、30代で60.6%、20代で54.8%という結果に。
地域別の傾向を分析したところ、最もカスハラに感度が高いエリアは「九州」(65.6%)で、最も寛容なのは「関西」(60.0%)だった。
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調査は、20〜60代の1070人を対象にインターネットで実施した。期間は3月3〜4日。
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