ドバイに移住した27歳男性が、一目惚れした“エジプト出身の女性”にとった“驚きの行動”「自然な選択だった」

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2025年03月25日 09:21  日刊SPA!

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鈴木さんとパートナー。鈴木さんは結婚を機にムスリムに改宗した
私(宮脇咲)は宮崎県から大学進学を機に上京し、現在はドバイに移住。海外物件を中心とした不動産投資を行うほか、富裕層向けの海外移住支援も手がけています。そういった経緯から、これまでに多くの海外移住者と知り合う機会がありました。
今回登場するのは、ドバイに移住した鈴木俊登さん(27歳)です。日本で生まれ育った鈴木さんは日本でサラリーマン生活を送るも、ある日一念発起しドバイに移住。

現地で就職し、なんとイスラム教徒に一目惚れし、ムスリムに改宗して現在はドバイで結婚生活を送っています。ドバイに移住するまでの半生を紹介していきましょう。

◆移住準備は高校生のときから始まっていた

鈴木さんは愛知県の高校を卒業後、県内の製造業に就職。

一見、海外移住とは無縁のキャリアスタートに見えますが、実はこの時点から「日本を離れる」という計画があったそうです。

「高校時代から将来は海外に住みたいと考えていました。当時、移住に必要だと確信していたのは語学でした。映画を英語で観たり、インターネットで海外の友人と英語で会話するなど、とにかく語学力の向上に努めていましたね」

こうした日々の努力により、独学ながら英語のリスニングは問題なくこなせるレベルにまで高まった鈴木さん。

ほかにも、日本のものを海外へ販売する副業を始めるなど、さまざまなことに挑戦していました。しかし、彼の努力はこれだけにとどまりませんでした。

◆海外旅行に行って「中東好き」だと気づいた

海外移住で失敗する例として多いのが、実際に住んでみたイメージとのギャップから「こんなはずではなかった」と日本に帰国してしまうケース。しかし、鈴木さんは違いました。移住を見据えてサラリーマン時代から連休があれば積極的に海外を訪れていたそうです。

「ノルウェーの牧場で少し働くなど、いろいろな国で経験を積みましたが、自分が好きなのは中東だな、と確信したんです。早速、中東での生活に向けた準備を進めるべく、サラリーマンは退職。ヨルダンに滞在しながら現地の語学学校でアラビア語を学びました」

◆「飛行機代を出してくれる企業」を探して就活

鈴木さんは移住先としてドバイを選びましたが、その背景には偶然の出会いもありました。

「中東で仕事を探していたところ、条件にぴったり合う就職先がドバイにあったのが、移住のきっかけです」

実は、移住直前は飛行機代の支払いにも苦労していた鈴木さん。そこで、移住先での仕事は「現地までの飛行機代を支払ってくれる企業」に絞って探す作戦を立てていたのです。

「業種にはこだわりはなく、まずは現地に行けることが最優先でした。結果、日本の求人サイトで、ある語学学校がフライト費用を負担する条件で募集を出しているのを発見。迅速に行動し、面接から数日後にはドバイへ向かうことになりました」

なお、ドバイでの最初の仕事となった語学学校での給料は約20万円。この金額は、ドバイで生活する日本人としてはギリギリのラインです。

「移住当初は、家賃5万円程度の30人ほどが生活するシェアハウスに住んでいました。寝室はまるで牢屋のような感じで(笑)。食事はすべて自炊していました」

◆転職のきっかけはInstagramのDM

そんな中、鈴木さんに転機が訪れます。

「私が学んでいた語学学校では、Instagramのアカウントを作成し発信することが業務の一部でした。そのアカウントが予想以上に伸び、5000人以上のフォロワーがつくようになりました。すると、転職のオファーが届くようになったのです」

鈴木さんの元には、計3社から転職オファーが。その中から不動産会社への転職を決意しました。

「不動産に興味があったことも理由ですが、決め手はその会社にまだ日本人が一人もいなかったことです。この環境なら、最初から最前線で活躍できると思いました」

この予感は的中。鈴木さんは日本人向けの不動産事業で重要なポジションを担うことになり、そこで得たスキルを活かし、不動産売買の仲介や賃貸を提供する法人を設立し独立します。

「ドバイでは日本人の評価が非常に高く、『日本人=時間を守り規律がある』というイメージがあります。また、日本人自体が少ないため、チャンスが訪れやすい環境だと思います」

◆エジプト出身の女性と結婚し、ムスリムに改宗

そんな鈴木さんは独立後、住居をシェアハウスから家賃約20万円の物件へと移します。

そして、プライベートにも大きな変化が訪れ、結婚を機にイスラム教に改宗することに。

出会いの場は、鈴木さんが立ち上げた「Japan lovers」という日本好きが集まるグループ。

当初は結婚を全く考えていなかった鈴木さんですが、イスラム文化では恋愛関係を公にする習慣がなく、付き合いを経ずに婚約に至ることも一般的です。

そのグループで彼は現在の妻に一目惚れします。

「妻はエジプト出身で、UAE(アラブ首長国連邦)のラスアルハイマで生まれ育ったイスラム教徒です。当時は結婚願望はなかったものの、イスラム文化に触れる中で、婚約を機に改宗を決意しました。特に親世代には、交際中に親族へ関係を打ち明けられないという風習が根強くあります」

ここで、日本人の読者のために補足説明をします。

イスラム圏では、未婚の男女が旅行などで同室に宿泊することが認められず、外国人の場合でもパスポートやIDに宗教情報が記載されていることが多いため、厳しくチェックされる傾向があります。

つまり、かなり“不自由”な恋愛なのです。

しかし、鈴木さんはこれにめげませんでした。

「妻の母国エジプトや居住地のUAEでは、未婚でいると不便が多く、同棲も認められていません。中東での長期滞在を決意していた私にとって、結婚は自然な選択でした」

◆トラブルを楽しめる人は海外移住に向いている

中東に魅せられ、現地の女性と結婚し、理想の海外生活を実現した鈴木さん。高校時代から描いていた海外生活を実現した今、彼はどのように感じているのでしょうか。

「たしかに、慣れない環境には戸惑いもあります。ただ、日本では細かいルールや些細なミスへの指摘に窮屈さを感じましたが、ドバイではそういったストレスから解放されました」

鈴木さん曰く。移住に向いているのは「トラブルを楽しめる人」。

「例えば、家の水道が壊れたとします。修理のために電話して時間を約束しても、実際には約束の時間に来なかったり、約束自体が忘れ去られていることもあります。日本と同じ感覚を求める人にとっては、移住は厳しいかもしれません」

ただ、こうした文化の違いを楽しみ、柔軟に対応できる人にとって、中東での生活は人生を大きく変えるチャンスとなるでしょう。

「中東ではトラブルも多い反面、周囲の助けを得られる機会も豊富で、特に日本人にはビジネスチャンスがたくさんあります」

ドバイでまさかのムスリムに改宗した鈴木さんの経験は、移住を検討している方の大きなヒントとなるのではないでしょうか。

<TEXT/宮脇咲(みやわき・さき)>

【宮脇咲(みやわき・さき)】
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント。1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で大きな利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタートする。大学3年生の21歳から国内不動産投資を始め、国内3棟18室を保有し利回り20%以上の物件を運営し、その後いくつかの物件を売却。22歳で海外不動産投資へ進出し、ジョージア、トルコ(イスタンブール)、アラブ首長国連邦(ドバイ)に不動産を所有。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数約6万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」を運営。

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  • 「イスラム圏では未婚の男女が旅行などで同室に宿泊することが認められず」←だから強姦するんだよ。女が誘ったと言えば、男は無罪で女は鞭打ち。
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