日本代表はサウジとスコアレスドロー…最後までゴールをこじ開けられず、連勝は「3」でストップ

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2025年03月25日 21:52  サッカーキング

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前田らがゴールに迫ったものの得点は奪えず [写真]=金田慎平
 FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第8節が25日に行われ、日本代表とサウジアラビア代表が対戦した。

 ここまでの最終予選7試合を終えて、日本代表は6勝1分と無敗をキープしている。9月シリーズで2連勝を飾った後、10月シリーズ初陣では“鬼門”とされていたアウェイでのサウジアラビア代表戦に2−0で勝利。10月シリーズ2戦目のホーム開催オーストラリア代表戦は1−1のドローで終わり、連勝は「3」で止まったものの、アウェイ連戦の11月シリーズを2連勝で終えて、ワールドカップ出場権獲得に王手をかけた。

 迎えた20日、日本代表はMF鎌田大地とMF久保建英のゴールにより、第7節でバーレーン代表を2−0で撃破。この結果、日本代表は3試合を残しての“史上最速”で、8大会連続8回目の本大会出場を決めた。

 ホーム2連戦となる今節は、『埼玉スタジアム2002』にサウジアラビア代表を迎える。3大会連続7回目の本大会出場を目指すサウジアラビア代表は、ここまでの最終予選ではやや苦しい戦いを強いられてきた。第4節終了時点で1勝2分1敗、ホームでは未勝利が続いたこともあって、昨年10月にはロベルト・マンチーニ前監督を解任。前回の最終予選でも指揮を執っていたエルヴェ・ルナール監督の招へい後、11月シリーズは1分1敗と未勝利で終えたが、前節は中国代表を1−0で破り、新体制初白星を飾っていた。

 ここまでの最終予選では2勝3分2敗を記録し、勝ち点「9」を獲得している。2位につけるオーストラリア代表との勝ち点差はわずかに「1」。ここから逆転を目指す上で、落としていい試合など1つもない。既に本大会行きの切符を掴んでいる日本代表が緩みを見せようものなら、間違いなく足をすくわれる相手だ。

 そんな一戦に向けて、日本代表を率いる森保一監督は、前節のバーレーン代表戦からスターティングメンバーを6名変更。日本代表入り後初のスタメン入りを果たした高井幸大を筆頭に、菅原由勢、田中碧、鎌田大地、中村敬斗、前田大然が新たに先発に名を連ねた。



 日本代表がお馴染みの「3−4−2−1」の布陣を組んでキックオフを迎えたゲームは、序盤から日本代表がボールを保持する構図となったものの、サウジアラビア代表は「5−4−1」でローブロックを組み、バイタルエリアで自由を与えない。一方で、最終ラインや大外では“持たせてOK”といった守備陣形のため、日本代表は大外へ揺さぶりながら攻撃の機会を探る。特に中村は、左サイドの大外でボールを引き出してから果敢にドリブルを仕掛け、チャンスの匂いを漂わせていく。

 序盤の9分には敵陣へ相手11人を閉じ込めた状況のなか、高井の積極的な縦パスを起点にチャンスが生まれる。ペナルティエリア手前中央でボールを引き出した田中が前を向き、スルーパスを送ると、抜け出した前田が右足を振り抜くも、ここは右ポストに嫌われる。

 早速特長のスピードを見せつけた前田は続く19分、相手最終ラインに対して一気にスピードを上げて寄せていくと、ボールを奪って自らチャンスを作り出す。だが、ドリブルが足元に入りすぎてしまい、相手に囲まれると、強引に左足で振ったシュートはGKの正面。28分には、ブロックの外から久保が左足を振り抜くも、ミドルシュートはわずかに枠の外へ。

 対するサウジアラビア代表は、奪ってからのカウンターを狙いつつも、なかなかゴールを脅かす回数は少ない。前半のチャンスシーンは、23分にムハンナド・アル・シャンキティのヘディングシュートのみとなったが、最終ラインや3列目の手前でロングボールのこぼれ球を回収する回数は多く、サウジアラビア代表の狙いが顕著になるシーンも決して少なくはない。

 スコアレスで後半へ折り返してからも、様相が大きく変化することはないが、サウジアラビア代表のブロックが若干ミドル気味の立ち位置になり、最終ラインの背後にスペースが生まれる。対する日本代表も、前半の終盤から見られていたように、伊藤が左サイドに開いてボールを受ける機会が増え、「4−2−3−1」のような並びで打開を狙う。

 サウジアラビア代表のラインの背後を取るシーンは56分に生まれ、田中からの浮き球パスで前田が抜け出したものの、飛び出してきたGKナワフ・アル・アキディにキャッチされ、フィニッシュまでは持ち込めない。さらに59分、菅原からのスルーパスに前田が反応し、ループシュートを狙ったが、ここも枠の外。

 こう着状態が続くなか、日本代表ベンチは選手交代で状況の打破を目論む。62分、菅原、久保を下げて伊東純也と堂安律を投入。さらに74分、遠藤と前田に代えて旗手怜央と古橋亨梧を送り出す。

 スコアレスのまま終盤に差し掛かると、82分には鎌田からのスルーパスに抜け出した伊東が左足を振ったが、ここはGKアル・アキディがセーブ。直後には鎌田に代わって南野が登場したが、最後までサウジアラビアのゴールをこじ開けることはできず、試合はスコアレスドローでタイムアップを迎えた。

 この結果、日本代表の最終予選における連勝は「3」でストップ。一方で、サウジアラビア代表は白星を逃し、自力での2位入りが厳しい状況に追い込まれた。

 日本代表の3月シリーズは同試合をもって終了。次節は6月5日に予定されており、日本代表はオーストラリア代表と、サウジアラビア代表はバーレーン代表と、それぞれアウェイの地で対戦する。

【スコア】
日本代表 0−0 サウジアラビア代表

【得点者】
なし

【スターティングメンバー】
日本代表(3−4−2−1)
GK:鈴木彩艶
DF:高井幸大、板倉滉、伊藤洋輝
MF:菅原由勢(62分 伊東純也)、遠藤航(74分 旗手怜央)、田中碧、中村敬斗;久保建英(62分 堂安律)、鎌田大地(83分 南野拓実)
FW:前田大然(74分 古橋亨梧)

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