
4月13日、雨風が吹き付ける中で開幕した大阪・関西万博。大屋根リングの一部で「雨漏り」があったり、消防車が出動したりと、波乱の幕開けとなった。
そんな初日に会場に足を運んだ人たちから、SNS上に
《入場に始まり列に並ばないと何ひとつとしてできない》
《『並ばない万博』はウソです。事あるごとに並びまくります》
という声があがっている。
開幕後もトラブルが続く大阪万博
日本博覧会協会は、キャッシュレス決済や電子チケットなどを導入し、「並ばない万博」を前面に打ち出していたが、入場に数時間かかったり、予約していたパビリオンに入れないなどのトラブルがSNSで報告されている。
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「そもそも、万博を楽しみにしてくる年齢層と、デジタルに疎い年齢層は近しいです。電子チケットやキャッシュレスは、デジタルネイティブな若者ならすんなりと使えると思いますが、そうではない層にはなかなか厳しいと思います。“わかりにくい"という声を受けて結局紙のチケットを売ったり、紙の地図の使用を推奨したりと後手後手で対策したようですが、結果がこの混乱と行列。当初から打ち出していた“並ばない万博"は、やはり絵に描いた餅だったようです」(地方紙記者)
博覧会協会は「並ばない万博」の実現を“本気で”考えていたためだろうか、SNSでは
《混雑時の動線がそもそも考えられてなさそう》
《ほとんどのパビリオンに行列を作る余裕スペースがない。どこに並ぶのか、USJのように何分並ぶかなどの案内も少ない》
《アメリカ館の前に警備員がいて並ぶの禁止してました。そら「並ばない万博」だわ》
といった声も。
え、今からWi-Fi整備すんの!?
博覧会協会は、
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《携帯通信がつながりにくくなったことにより、一部のお客様が入場チケットのQRコード表示に時間がかかるなどスムーズなご入場をしていただくことができないという事象が発生しました》
とホームページで発表し、14日に改めて《入場へのスムーズな運用改善に努めるとともにQRコード表示用のWi-Fiを整備する》と発表した。
一方で、
《チケットのQRコードを事前にプリントアウトするか、スマートフォンのスクリーンショットを撮って保存していただき、入場ゲートで提示していただくことにご協力賜りますようお願いいたします》
と来場者への協力も促した。
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これにはネット上で
《え、今から!? 今からWi-Fi整備すんの!?》
《さすがに回線の混雑くらい予想できただろ》
《「突貫工事するとこうなるんだよ」という体験型パビリオン》
《2025年に、電波悪くてまともにスマホが使えない万博って…》
といった呆れ声が。
元大阪府知事の橋下徹氏は出演したテレビ番組で、テストランで入場ゲートに行列ができた点について指摘されると
「申し訳ございません」と謝りながらも「イベントだから並んだほうがイベントって感じするじゃないですか」と述べている。
「これから暑くなると、炎天下での行列はさらにキツくなるでしょう。今後も並ばないといけない状況が続くのなら、並ぶことを前提としたオペレーションをしっかりと作ってほしいなと思います」(地方紙記者)
長時間並ぶことが“イベントって感じがして楽しい”と、思える人ばかりだといいのだが。